Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)劇場版 名探偵コナン 100万ドルの五稜星~函館に行ったことを思い出しながら

 

★★☆

 

昨年、息子と旅行に行った函館が舞台ということで、コナンの最新作を息子と観てきました。前回の「黒鉄のサブマリン」が良かったので、果たして本作はと思って観ていましたが、今回は詰め込みすぎじゃない……。

とにかく怪しい伏線がちりばめすぎていて、それを全部回収するという慌ただしい展開でした。

あと大好きな灰原がほとんど出てこない。怪盗キッド服部平次遠山和葉らという僕があまり通っていない側のひとたちの物語になっています。

 

ひとつ良かったのは、函館旅行で行った場所が次々出てくるというもの。

五稜郭函館山はもちろん、海鮮市場やベイサイド、その中の高級ホテル(これは外観が特徴的だったのでバスで通ったときに目に入っていました)、函館警察(これはこの前からバスに乗った)、十字街や函館公会堂、旧市街からの港の眺め、そしてなによりラッキーピエロ。このラッキーピエロは、まさしく行ったラッキーピエロでした(こんなに空いていない)。

息子も覚えている箇所が多く、これは面白かったようです。

 

lifeisashowtime.hateblo.jp

www.conan-movie.jp

(映画)オッペンハイマー@伏見ミリオン座~ノーランによる文学的法廷劇

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★★★☆

 

アカデミー賞総なめの注目作品。いやぁ情報量が多すぎて一回で処理できません。原爆の父の栄光と苦悩を描くという前情報で観に行きました。それを普通に時系列でやるのではなく、法廷劇として時間軸を組み替えながら描いていくあたりは、さすがノーランです。

 

原爆の父は、水爆の開発には反対する。それがカラーとモノクロで描かれる。カラーのシーンはオッペンハイマーの栄光、モノクロがその苦悩となる。

物理学者としてはもちろん、言語の達人、文学や美術にも理解があり、組織リーダーであり、政治もやるというオッペンハイマー。そりゃ映画にしたくなるわ。

 

法廷劇にも関わらず、ほぼ全編音が鳴り続けるという作品。秀逸だったのはまずは原爆実験のシーン。暗闇の中での実験をどう演出するのかは、本作の一番の肝であり、科学者的な見事な高揚感として描きます。

個人的にもうひとつ、秀逸だったのは、原爆投下を受けての研究村での演説シーン。演説の中でのその残虐性で苦しむオッペンハイマーの苦悩を、絵は揺れ、音で表すシーン。本当にスクリーンの奥から、スクリーンを揺らしているからのような演出が圧巻でした。

 

原爆被害国である日本。そこの是非というよりも、オッペンハイマーの伝記として興味深い1作でした。

 

www.oppenheimermovie.jp

(読書)天路の旅人/沢木耕太郎~超長編ノンフィクション。沢木作品のひとつの集大成作。

やはり沢木耕太郎の文書は、水のように体に入ってくる。

西川一三という戦中に密偵として張家口から蒙古・チベットへ、そしてインド・ネパールとわたった8年もの旅についてのノンフィクション大作が本作である。

 

冒頭、盛岡で美容卸しをしていた西川に会いに行くところから始まる。このパターン、最近読んだなぁと思ったら、『』がこのパターンの書き出しでした。

西川の密偵旅行は北京の北にある張家口からスタートする。蒙古へ入り、ゴビ砂漠を超え、ラマ僧になりチベットへ。チベットで修行をする。このあたりが一つのクライマックスだったと思います。

その後ヒマラヤを超えてインドへ。インドとチベットを行き来し、チベットの内偵(これはすでに敗戦後ということでイギリスの依頼の手伝い)。ラサにもどった後、インドへ。仏陀の聖地をまわり(成り行きで)、アフガニスタンへ抜けようとするもかなわずネパールへ、ビルマに行こうとするところで、日本に帰るという旅だった。

 

ただの旅と違うのはあくまで内偵ということ。日本人であるということがばれないように、ただ日本のことも気になるという描写が多々でてくる。一方、ラマ僧として真摯に向き合う姿も心を打つものでした。

本作の随所にでてくるのが、西川の愚直な真面目さ、寡黙に人に尽くす姿勢というもの。

ひとりの背の高い蒙古人ラマ僧がリチュ河を泳いで渡って隊商の危機を救ったという噂は千里を超え、その評判はチベットにも及んで、無一文になった西川の身を助けることになったからだ。

長期のバックパッカーの旅行にもあるけれど、一度あった人と後の旅で再び会うというようなことがある。巡り巡ってという縁がある。自分が過去にやった行いが返ってくるということを本書では随所にみられました。

それは自分を作っているのは過去であるということなのでしょう。

 

もうひとつ西川の旅人として成長がわかる部分が最後の方に出てくる。

未知の土地に赴き、その最も低いところで暮らしている人々の仲間に入り、働き、生活の資を得る。それができるかぎりはどこへ行っても生きてけるはずだ。そして、自分は、それができる……。

それは、日本の敗戦を知り、深い喪失感を抱いていた西川に、国家という後ろ盾がなくとも、ひとりの人間として存在していけるという確信が生まれた瞬間でもあった。

これが人間の本当の成長、地に足をついて立っているということなのでしょう。

ビジネスでも同様でしょう。どのような状況からでも事を成すという確信がある人にはあるのでしょう。

 

深夜特急の感動とは違う、ページを繰る手が止まらなくなる一冊でした。

 

 

大阪マラソン2024を走ってきた!自己ベスト更新!!

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少し前になりますが、2月末に大阪マラソンを走ってきました。そしてなんと2018年の東京マラソンで出した自己ベストを更新しました!

今回の大阪マラソンは2023年の新コース(大阪城の発着)からさらに改良されて折り返しが3回と減ったコースとなっています。

大手町から天神橋筋を超えて北側にまわるルートで、こんな場所走ったっけ?と思いながら走りました。

コースMAP

ポイントは、やはり30キロ過ぎの上町台地でしょうか。

そして今回の大阪マラソン、なんと雨。土砂降りではなく小雨程度でしたが、初めての雨の中のマラソン大会となりました。

結果は?

さて、結果は、

グロス:4時間27分49秒

ネット:4時間25分47秒

となりました。今までの自己ベストは2018年の東京マラソンの4時間26分27秒でしたので、40秒ほど自己ベストを更新できました。

 

5キロごとのラップですが、下記のようになります。

     ネット/ グロス /ラップ

スタート    00:00:00    00:02:02    00:00:00
5km     00:32:19    00:34:21    00:32:19
10km   01:04:10    01:06:12    00:31:51
15km   01:36:45    01:38:47    00:32:35 
20km   02:09:09    02:11:11    00:32:24 
25km   02:41:16    02:43:18    00:32:07
30km   03:13:45    03:15:47    00:32:29
35km   03:44:46    03:46:48    00:31:01
40km   04:14:18    04:16:20    00:29:32  
フィニッシュ 04:25:47    04:27:49    00:11:29

 

雨のマラソンということもありどうなるかと思いましたが、序盤抑えめでいけたのが良かったです。見事に30キロまで5キロ32分ペースで刻むことができました。チャージは27キロからチャージするというマラソンとすることができました。

ただ後半雨もあり、なかなか爽快感を得られる区間が短かったなというところです。

 

1キロごとのラップも記しておきます。

1km 6:48
2km 6:35
3km 6:38
4km 6:35
5km 6:29
6km 6:32
7km 6:31
8km 6:40
9km 6:30
10km 6:37
11km 6:27
12km 6:22
13km 6:30
14km 6:30
15km 6:34
16km 6:34
17km 6:33
18km 6:36
19km 6:30
20km 6:26
21km 6:39
22km 6:27
23km 6:33
24km 6:33
25km 6:30←アミノバリュチャージ
26km 6:38←ラップ取り忘れ
27km 6:38←ラップ取り忘れ
28km 6:38←ラップ取り忘れ/音楽チャージ
29km 6:28←即効元気チャージ
30km 6:14
31km 6:44
32km 6:05
33km 6:09
34km 5:57←即効元気チャージ
35km 6:01
36km 6:03 
37km 6:09
38km 6:00
39km 5:49
40km 5:41
41km 5:38 
42km ???
Finish 5:54

(読書)国産RPGクロニクル ゲームはどう物語を描いてきたのか?/渡辺 範明

ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。

日本のRPGを作ったこの2大シリーズについて考察する1冊。ドラクエが「7」、FFが「10」ぐらいまでしかやっていませんが、それでも面白く楽しめた1冊です。

 

小学生~中学生時代にやっていた作品は懐かしく、それ以降の作品についてもへぇ~と思いながら読み進めました。

ドラクエが、エニックス集英社と組み、立ち上げからしっかりと仕掛けられRPGの礎を築いたシリーズであり、FFがその土台の上にあり挑戦者として作られたシリーズであるという下りは面白かったです。

そしてその2社がスクエアエニックスとしてまさかの合併。これは子どもながらにビックリしました。

 

ちなみに個人的には「ドラクエ3」と「FF5」が好きでした。

 

 

ジブリパークに行ってきた!

長男が小学生の間にどこか行きたいということで、ジブリパークに行ってきました。本当は人の少ない2月に行きたかったのですが、ずっと休園日でして、たまたま魔女の谷もオープンした初日というタイミングになりました。

チケットはよくわからないまま「ジブリパーク大さんぽ券」を購入しました。

ジブリの大倉庫

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まずは一番の見所であるジブリの大倉庫へ。朝一番の入場でしたが、入場まで約20分ほど待ちました。外国人が30%程度はいたのではないでしょうか。

もともとプールだった場所を改装してジブリの作品が所狭しと詰め込まれています。体験系は映画館ぐらいで、基本的には展示が多いという印象です。

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映えスポットは、色々ありますが、どこも大混雑。ただそれぞれの造作は結構凝っていまして、人さえ少なければ結構楽しめます。

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個人的に好きだったのは「大倉庫見学路」。ここだけヒッソりと人も少なくゆっくり見学できました。

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見ごたえがあったのは、オリヲン座のショートムービーと企画展の「食べるを描く。」でしょうか。特に「食べるを描く。」は、人さえ少なければかなりもっとじっくり見たかったです。

 

そのほか「君たちはどう生きるか」の青サギやインコマンなどの展示も追加されたということです。

その他のエリア

ジブリの大倉庫の後は、「どんどこの森」「もののけの里」「青春の丘」そして「魔女の谷」と回りました。

今回のチケットはプレミアムチケットではないので、建物などを中に入れず外からみるおいうもの。それぞれの建物などはやはりクオリティは高いです。

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でも見るだけなので、子どもたちは飽きていたかなぁ。ちなみに「どんどこの森」は結構遠く、子どもとはぐれてしまいました……。

 

こちらが新しくオープンした「魔女の谷」。

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ハウルの動く城」や「魔女の宅急便」をモチーフにした建物が集まっています。宮崎作品の中でも人気の「魔女の宅急便」。キキの部屋やパン屋さんなどが人気です。

あとジブリパークで初めて遊具が設置されているエリアになります。デザイン性は高いですが、遊具としては子ども向けです。

 

基本的には、作り込まれた街並みを楽しむ場所です。遊園地というよりも博物館的なもの、同じ愛知県でいうと明治村のような感じでしょうか。長く愛されると良いですね。

(映画)52ヘルツのクジラたち~その声が届く人がいるという物語

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★★★☆

「市子」ですっかりファンになってしまった杉咲花主演。

“52ヘルツのクジラ”とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。海の中で鳴き続けても届くことはない。

本作は、家庭に人生を搾取されてきたキコ(杉咲花)のもとに、家庭虐待を受けた「ムシ」と呼ばれる少年をかくまうところから話が始まる。

その後、キコの過去が描かれ、家庭を飛び出すきっかけを作ったアンさんや親友、恋人との物語と繋がる。

 

家庭虐待、家出、格差、トランスジェンダーなどこの世界の嫌なものが詰め込まれた映画でした。

「キリコ(キコ)には心から幸せになってもらいたい」というアンさんの気持ち、クライマックスと涙なしでは観れません。

 

「市子」で幸薄役をやらせたら最強女優になった杉咲花は、またその魅力を存分に発揮してくれました。

まじではまり役でした。

 

あなたの叫ぶ声、誰かに届いている。そう信じたい世界がありました。

 

gaga.ne.jp