Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)52ヘルツのクジラたち~その声が届く人がいるという物語

★★★☆ 「市子」ですっかりファンになってしまった杉咲花主演。 “52ヘルツのクジラ”とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。海の中で鳴き続けても届くことはない。 本作は、家庭に人生を搾取されてきたキコ(杉咲花)…

(映画)夜明けのすべて@109シネマズ名古屋~どこまでも優しい世界で。

★★★★ PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラが止まらなくなってしまう藤沢さん(上白石萌音)。同じ会社で働くパニック症候群を患った過去をもつ山添くん(松村北斗)。 二人の恋人でも友人でもない同僚というか同志のような絶妙な関係が見事でした。…

(旅行)父子で行く東京

4月から息子が中学生になるということで、もう旅行なんて行ってくれないだろうなぁっと思い、最後だというつもりで週末の1泊2日で東京旅行に行ってきました。 旅行に行くと決めたのが金曜日の夜ということで、バタバタとプランを練った次第です。 スカイツ…

(読書)人口で語る世界史/ポール・モーランド

マルサスの『人口論』を突き抜ける事象が、19世紀にイギリスで起こる。農業革命とそれに続く産業革命に由来する。 農業革命で土地あたりの農作物の収穫量が増える。産業革命はイギリス外で生産された農作物を物流という形で調達できるようになった。 イギリ…

(映画)カラーパープル@109シネマズ名古屋~黒人同士を中心に家庭内暴力・虐待・女性蔑視を描いた作品

★★★ スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた同名映画をミュージカル映画としてリメイクした「カラーパープル」を観てきました。 ほとんど前情報なく観たのですが、黒人VS白人という要素も一部あるのだが、それよりも黒人間の家庭内暴力や虐待、女性蔑…

(映画)哀れなるものたち@伏見ミリオン座~欲について考えさせられる一本

★★★★ 本年度アカデミー賞最有力作品ということで早速観てきました。 ”ゴッド”と称されるサイコな外科医によって、赤ん坊の脳と大人の身体を持って再生されたベラ。体と頭が追い付いていない状況から、それが頭が体に追いついていく様子が一種ファンタジー的…

中学受験を終えた息子へ。

息子の中学受験が終わりました。2年半の塾生活を経ての受験でした。塾では、勉強の仕方と面白さに気づいたようで、受験が終わった日も塾に行きたがっていました。 これだけでも塾に行った甲斐があったというものである。 ただテスト自体をゲーム化しているき…

(読書)君のクイズ/小川 哲 ~これはクイズの小説ではない。クイズ番組を元にした人の物語である。

本屋で話題になっていたので読んでみました。 噂にたがわずあっという間に引き込まれ、2時間ほどで読了。 『なぜ対戦相手は、問題を言う前に答えられたのか』 という究極の問いを読みほどいていく。クイズ番組の決勝の問題を振り返りながら、その問いととも…

(読書)5A73 / 詠坂 雄二~幽霊文字についての小説

巷で話題になっていたので読んでみました。 関連性不明の不審死の共通項は身体に残された「暃」の字。それは、存在しないにも拘わらず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字、幽霊文字だった。刑事たちが、事件の手掛かりを探る中、新たな死者…

ガウディとサグラダ・ファミリア展@名古屋市美術館

気になっていた名古屋市美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってきました。 この会館に珍しく2階から1階に降りるという方式での特別展でした。2階がガウディについての考察、そして1階がサクラダファミリアについての展示となって…

(読書)壇/沢木耕太郎

久しぶりの沢木耕太郎作品。この人の文体が好きなんです。良い日本酒のように体にスッと入ってくる。 今回のテーマは『火宅の人』の作者である檀一雄の妻であるヨソ子の立場から書かれた作品。ルポなのだが当事者の目線から書かれているという2.5人称ともい…

(映画)枯れ葉@伏見ミリオン座~北欧の高福祉を支える階級を描く

★★★ フィンランドの名監督アキ・カウリスマキが引退宣言を撤回して撮った最新作。といいつつカウリスマキ作品は初めてでした。 北欧というと高い福祉水準というイメージですが、本作で描かれているのはそうした高福祉を支える階層のお話。監督の多くの作品の…

(映画)窓ぎわのトットちゃん@109シネマズ名古屋~子どもと戦争とチンドン屋

★★★☆ 黒柳徹子の幼少期を描いたベストセラーのアニメ映画化。 本作のテーマはおそらく2つ。ひとつはトットちゃんのトモエ学園での学園生活。もうひとつは戦争。ただ戦争の部分は、本編の終盤にしか出てこず、主にトットちゃんの幼少期の学園生活について描…

(読書)スキー場は夏に儲けろ!: 誰も気づいていない「逆転ヒット」の法則/和田 寛

元官僚・元コンサルという経歴から白馬に魅了されてスキー場で働き、社長になった著者。斜陽産業のスキーですが、グリーンシーズンで稼ぐということで、立て直しを図りました。 基本的に著者の経験談によるものですので、読みやすいです。 その方法をメモし…

(読書)ハレルヤ/重松清

子どもの塾の国語の課題文章で良く出てくる重松清。 ちょうど図書館の返却棚にあったので読んでみました。初めての重松清作品でしたが、読みやすかったです。 音楽、それもキヨシローがテーマということで、面白く読まさせていただきました。学生時代にバン…

2024年の目標

仕事始めということで2024年の目標を記しておきます。 <健康> ・フルマラソン 4時間半 ハーフ 1:45 ※まずは2月の大阪マラソンです。 ・体脂肪 12% 体重 58キロに ※現在の体重をキープ! ・週3回のジョギング(月間100キロ) ・週3回のスイミング <教…

2023年の目標はどこまで達成したか?

大晦日ということで、今年1年の目標はどこまで達成したか振り返ってみます。 <健康> ・フルマラソン 4時間半 ハーフ 1:45 ※まずは2月の大阪マラソンです。 →○ 大阪マラソンで4時間28分とギリギリ目標達成。ハーフは走らず。 ・体脂肪 12% 体重 58キロに…

2023年映画ベスト5とワースト1

2023年は、30本の映画を劇場鑑賞することができました。目標である30本を超えることができました。特に12月は7本も鑑賞し、最後に追い込んだ1年でした。 2023年鑑賞映画 ベスト5は? 第5位 seach #サーチ2 前作も好きだったシリーズの2作目。すべてパソ…

(読書)豊穣の海/三島由紀夫~読もう読もうとおもっていた大作。やっと読了。

今年夏にタイで「暁の寺」にも行ったこともあり、ずっと読まなばと思っていた三島由紀夫の「豊穣の海」を読了しました。 4巻に及ぶ壮大な輪廻転生物語が、ラストの数枚で閉じていくという結末は知っていました。本当に閉じるのかと不安になりつつページを繰…

(映画)劇場版 SPY×FAMILY CODE: White@109シネマズ名古屋~子どもが喜ぶのであれば

★★★ 2023年の映画締めは子どもと一緒に「SPY×FAMILY」を観てきました。多少、漫画を読んでいたので設定は知っていたうえでの鑑賞です。 オリジナル脚本ということで、アニメ版をほとんど見ていなくても楽しめました。 アーニャは可愛く、チチとハハとの家族…

(映画)PERFECT DAYS@伏見ミリオン座~繰り返す日常。ささやかな波がある日を描く。

★★★☆ 現代版ロスト・イン・トランスレーションというのでしょうか。東京という街を舞台にした役所広司演じるトイレ清掃員の日々を描いた作品。 規則正しく、繰り返される生活。その中で木漏れ日のようにささやかな波が日常に押し寄せる。そのささやかな波の…

(映画)鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎@109シネマズ名古屋~水木しげるが体験した戦中・戦後の要素が多分にある1作

★★★☆ 評判が良くて観にいってきました。公開からかなり経っていましたが、それなりにお客さんが入っていました、 鬼太郎の父の物語。 戦争体験をした原作者の水木が、ある村に忍び込む。そこで鬼太郎の父と出会い、村の秘密と悲劇に触れていくという物語。 …

(映画)翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜@109シネマズ名古屋~茶番劇の第二章は関西へ

★★☆ 前作『翔んで埼玉』が面白かったので(観たはずなのですがブログに記録がなく、もしかしたら配信だったかもしれません)、続編を観てきました。 関西編ということで、期待をしていたのですが、正直そこまでだったかなぁというところ。 確かに滋賀県にお…

(読書)語学の天才まで1億光年/高野 秀行 ~RPGとしての語学冒険記。語学の考え方が変わる一冊。

「語学を旅する」とでも言うのでしょうか。 英語から始まり、フランス語、リンガラ語でアフリカへ、その後スペイン語、ポルトガル語とヨーロッパ編、さらにケシの栽培地に行くということからアジア編としてタイ語、中国語、ビルマ語からさらに文字すらない現…

(映画)市子@伏見ミリオン座~天使か悪魔か。すべては生きるために。

★★★★ 先日の「ナポレオン」に続いて鑑賞してきました。 これは傑作でした。 プロポーズを受けた翌日に姿を消した女「市子」を演じる、杉咲花の演技が素晴らしいすぎる。 ストーリーとしては、序盤からわかりやすい伏線がはられており、どちらかというと脚色…

(映画)ナポレオン@109シネマズ名古屋~英雄?悪魔?それとも気弱な独裁者か?

★★★ リドリー・スコット&ホアキン・フェニックスということで観てきました。これぞ映画の大作という2時間半の超大作でした。 最初のトゥーロンの戦いで怖気けながらも圧倒的な勝利から始まり、アウステルリッツの戦いの湖上の戦闘シーンで頂点に達する彼の…

(映画)ゴーストワールド@伏見ミリオン座~リバイバル上映。ゼロ年代の低体温系青春映画の傑作。

★★★☆ ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンの若き時代の青春映画のリバイバル上映。なんと2001年公開映画なのですね。 バカなクラスメイト、つまらない大人たち 死んだ町をぶらぶら彷徨い歩く 世界にうまく馴染めない ふたりの少女の分かれ道 キャッチ…

福田美蘭―美術って、なに?@名古屋市美術館~見方を変えるということ

正直、福田美蘭って誰?というところからのスタートだったのですが、面白い企画ということで展覧会の閉幕間近の滑り込みで行ってきました。 作風として『見方を変える』ところに重きを置いた作家性だということが分かります。 それが『ゴッホの作品をよりゴ…

(映画)ゴジラ-1.0@109シネマズ名古屋~”ゴジラ”を山崎貴フィールドに持ち込んだという作戦勝ち

★★★☆ 『シン・ゴジラ』から7年。まずは『シン・ゴジラ』の後のゴジラ作品を受けたことに敬意を表します。 とはいえどうも不安要素がぬぐえないのが山崎貴監督作品……。ということで期待をせずに観にいったのですが、あっぱれ面白かったです。 ゴジラ映画だか…

(読書)窓の魚/西 加奈子

静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。春夏秋冬が名前に入ってる4人が温泉宿に行き、翌朝死体が転がっている。 一つの事実を4人の目線から描く。間に挟まれる第三者の目線。(この第三者の目線だけがフォントが違う)。 物事は見る…