読書
たまたま手に取って読んでみました。 僕自身、演劇については門外漢なのですが、音楽やら映画やらには興味がありそれに置き換えて読んでみました。 登場する本多一夫氏は、北海道出身で元は役者。新東宝のニューフェイスとして上京。しかし役者としては目が…
今年の夏前に読んだエッセイ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の続編が出ていたので、読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 主人公は、アイルランド人の夫と日本人の妻を持つイギリス在住の中学生の息子。中学校はブライトンにある元…
話題の中国発のSF超大作「三体」。 ハードカバー5冊という超大作です。やっと読了しました! 正直はⅠの最初は読みづらいものの、ゲームの設定というとっつき易い項目を入れることで、途中からスピードアップ。 Ⅱでは、三体文明との攻防あたりは、どうなるん…
いつも独特のドライな切り口が魅力である著者。「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」で衝撃を受け、それ以降もたびたび読んでいる作者です。 元雑誌の編集者であったらしいということは知っていましたが、顔写真もなければ、素性もよくわかならい。そんな…
先日読んだ「大阪」に感化されて、岸政彦さんの著作を読んでみました。社会学者でもある著者による小説。なんとも多才なこと。 社会学者、それもスポットライトのあたらない街の風景を描きます。大阪の下町に住む未来が見えない若者の生活。 ドロドロしたわ…
著者は、元内田裕也のマネージャー、議員の秘書をやったり、イベント会社をやったり、フジロックのNGOヴィレッジの村長をやったり。 70歳を迎える著者の自伝、そして日本昭和音楽史としても非常に面白い1冊。フェスもデモも何万人も集まるのを仕切るとい…
2017年の本ということで、ちょっと前の本になります。コロナ前ですね。 さて本書ですが、非常に示唆に富む本でした。 著者は、未来は「お金」「テクノロジー」「感情」のベクトルで方向が決まっていくとしています。 ひとつひとつがさらに掘り下げられていま…
社会学者と芥川賞作家による大阪に関する連作エッセイ。ふたりが見た大阪。 社会学者の岸さんは愛知県から大阪に越してきた人。芥川賞作家の柴崎さんは、大阪に生まれて東京に越した人。 岸さんが上新庄というキタの人間に対して、柴崎さんは大正区に生まれ…
少し前から気になっていた会社、寺田倉庫。その元社長の中野善壽氏が口頭でしゃべったことが本になりました。 しゃべり言葉ということもあり、簡単で的確に中野さんの生き様が伝わってきます。 働く主は、あくまで自分。がんばるのではなく夢中で。 「進みな…
春に観に行った映画版「騙し絵の牙」。なかなか面白かったのですが、映画版と小説版とは全く違うということを聞き、小説を読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 映画の主人公を演じた大泉洋にあてがきをされた作品の原作。映画では大泉演じる主人公…
大好きな橘玲さんの著作。なかなか大きなお題の本(ちょっと古いですが)になります。 気になった部分をメモ代わりに。 最近の著者の特徴が生物学的な考察が入るということ。 まずアメリカ人は「自分を目立たせる」、一方日本人は「他人と同じ行動をとる」。…
コロナ禍に書かれたということで貴重な本になります。コロナはデジタル化や人々の考え方を10年進めたといわれます。 ちなみに本書では、コロナ禍で進んだこととして「デジタル化」のほかに「多様性」と「環境位意識」を挙げています。 これは実感としても僕…
栃木県那須塩原市にあるパン屋さんの物語。 阪神・淡路大震災の時に、缶に入った美味しいパンが欲しいという被災者の一言から開発が始まったパンの缶詰め「救缶鳥」。 保存料を含まないパンの劣化への対策をして商品化、中越地震などの災害で注目される。 次…
日本の国民食、カレー。 インドで生まれ、イギリス経由で日本に入ってきた。カレー通として名を馳せる著者が「では日本に最初に入ってきたときのカレーは、どんなカレーだったのか」という疑問に迫る物語。 開港した日本の港町をまわり、その先にイギリスへ…
芥川賞受賞作だったよなぁと思って手に取った中編小説。 就職活動でちょうど氷河期世代だった僕(著者もですが)。一応、新卒で会社に入り、今も仕事を続けている。しかし就職活動は、悲惨なもので80社ほど受けて、やっと内定をもらったのが今の会社でした。…
たまたま新刊が出てるのかぁと思って、手に取りました。 内容は、著者の父について書かれたエッセイとなります。西宮に住んでいた時の話、戦争の話。。。 著者のいくつかのエッセイの中で妻については書かれていたことがあったり、少年時代に過ごした西宮の…
ドラッカーの読書会をやってきた著者による、ドラッガーの実例集。 実例部分とドラッガーの理論の部分を結び付けれらており、さらにわかりやすい! いくつか目に留まったところを挙げておきます。 ■実践のポイント 小さく行動を開始する 非顧客に「なぜ顧客…
会社員生活も20年近くになります。 個人的に、氷河期世代ということで、当時採用を絞ったこともあり、部下を指導するということに苦手意識があります。ということで、手に取った本になります。 60歳でライフネット生命を立ち上げた著者。旅、人、本から人間…
映画化されたのを覚えていて、読んでみた作品。 いつもは京都が舞台の著者なのですが、本作は郊外の新興住宅地の少年とその周りに起こる不思議な世界の物語。 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を瑞々しくした世界というのでしょうか。 あく…
最近、日本酒を飲んでいることもあり手に取った本。日本酒を横断的に考察したエッセイとも言えるのでしょうか。 その範囲は、飲み方、作り方、歴史、そして現在の日本酒業界と多岐にわたります。歴史の部分は著者のあとがきにもあるように、苦心されて書いた…
ちょっと前に話題になっていたエッセイ集。 アイルランド人の夫と日本人の妻を持つイギリス在住の中学生の息子。中学校はブライトンにある元底辺中学校。 この子どもとの対話がもとに、子育てとは、思春期とは、多様性とは、差別とはということがつづられて…
超「整理法」の野口悠紀雄氏の本。切り口が面白く手に取って読んでみました。 歴史の部分としては、「ローマ帝国」と「海洋国家」がピックアップされています。塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでいたこともあり、非常に理解が進みました。 「ローマ人の…
第二次世界大戦は、石油を求めるためにはじまり、石油のために負けた。 20世紀、石油はエネルギー政策の要であり、その重要性にいち早く気づいた主人公。出光興産の創業者をモデルにした、主人公、国岡鐡造の物語。話は敗戦から始まる。そして振り返って戦前…
時々読んでいる、川端裕人さんの小説。そこに出てくる人はピュア。そして悪意がない世界というのが特徴。 世は悪意で満ちているので、小説の中ぐらいこういう世界があっても良いのではと思ったときに読むのにはピッタリです。 本書は、そんな著者のお得意の…
こういう年代別に切った本は、自分がその年齢に達する5~10歳ほど若い時に読むようにしています。古くは、「25歳のリアル」「30歳のリアル」シリーズとかもそうでした。 こうした先取りであと数年でその年齢になった時の身の振り方を考えておくことは、先を…
40代になり、つくづく思う。ちょっと上の世代は逃げ切りだなぁと。 そんなことを思っていたところたまたま見つけた本書。タイトルが秀逸で思わず読んでしまいました。 生きるとは、とても必死で、あがき、欲深きものだった時代。その時代の申し子だった著者…
小説を読んでみたくて、手に取りました。 八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。その後5年がたち、世の中は一通りの動乱の後の平穏な小康状態となっていた。そんな時期の仙台の団地が舞台。こんな破天荒な設定だけれども、それは今の延長線上にある。 短…
行動経済学ブームに火をつけたベストセラーということで、ちょっと前の本ですが読んでみました。 「脳は合理的ではない」という事象が実験例とともに描かれています。ただ翻訳本ですので読みにくい…。正直要約版があればそれでいいと思います。ということで1…
アイドルといっても、乃木坂とかではない。アイドリングタイムのアイドル、つまり空きスペース(時間)についての本。 シェアリングエコノミーともいえます。ただ一般的なシェアのイメージ(車やスペース)だけでなく、企業の資産としてのアイドリングについ…
昨年観た韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」。韓国で社会現象にまでなった小説が原作ということで、読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 比べて読むと、映画と微妙に構成が違うのがわかります。映画は現在と過去が互い違いに構成されているのに…