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(映画)ビフォア・ミッドナイト@名演小劇場

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★★★☆

 

海外一人旅が好き(だった)30代女子の間では有名な「ビフォア」シリーズの最新作。イーサン・ホークジュリー・デルピーのふたりによるラブストーリーです。

 

1995年に公開。2人の男女が列車の中で出会い、ウィーンを舞台に一夜限りの恋を描いた「ビフォア・サンライズ / 恋人までの距離」。

登場人物が、この2人のみ、会話でのみの構成、街を歩き回りながらの長回しなどという衝撃的な内容でした。

それから9年。そのウィーンでの一夜のことを描いた小説でパリに訪れたときに再開を果たす。飛行機が出るまでの短い間、二人は秋のパリを歩きながら思い出を語り合うのが「ビフォア・サンセット」。こちらの公開がちょうど設定どおりの9年後の2004年でした。

そして本作、前作「ビフォア・サンセット」からさらに9年たった2013年公開の3作目がこの「ビフォア・ミッドナイト」でした。

前作のエンディングで、「で二人はどうなったの??」という続きが描かれています。

つまりパリから9年。二人は一緒になり、双子の女の子をもうけています。今回の舞台はギリシャ。家族でバカンスに来ていますが、イーサン・ホークの方には、前の妻との間の息子がいて、それが気がかりという設定です。

(予告編を見たとき、その設定に、えぇ〜!!と思ってしまいました)

 

過去2作と同様、全編会話で構成。一部他の人間も出てくるが、主要な部分は、二人の会話で構成。恒例の街を歩きながらの会話長回しも健在です。

 設定として40歳を迎えている二人。その歳相応の悩みや家庭の問題が会話の節々に登場します。

「運命の人だとしてもこういう問題があるのだよ」ということは同じように年を重ねてきた自分としても苦笑するしかありません。

 

欠点も色々ある、それでもお互い許せる。

それがパートナーの条件ですよね。