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WORLD ORDER 名古屋公演@ZEPP NAGOYA を観てロスジェネ世代について考えた

少し前から海外やらネット界隈で注目されていた「WORLD ORDER」がライブ公演をやるというので、どのようにあの世界観を作るのかに興味があり行ってきました。

「WORLD ORDER」とは、格闘家の須藤元気率いる男性7人組のダンスパフォーマンスグループ。スーツにネクタイという日本人のステレオタイプの格好で、ロボットダンスのようなダンスをする。

まずは百聞は一見にしかずということで、こちらの映像を。

 


WORLD ORDER ”WORLD ORDER” - YouTube

 


WORLD ORDER ”MIND SHIFT” - YouTube

 

この世界観をどうライブでやるのか。

非常に楽しみにしていたのですが、結果から言うと「残念だった」と言わざるおえません。

 

非日常を日常の中で演じる面白さ

これら映像の面白さは、ロボットダンスという非日常的な動きを日常的な光景の中で実施しているところにあると思います。

ステージの上という非日常の空間ではこの落差を使った面白さは生かすことができません。ゲストライブのような1~2曲程度であれば、ダンスの力で持たすことができるのかもしれませんが、90分のワンマンライブともなるとさすがにこの演出だけでは厳しいと言わざる終えません。

 

それでも、「おっ!」と思ったところ2点

全体的には、「う~ん、これで7500円か…」と思ってしまったライブでしたが、それでも観てなるほどと思った演出を書いておきます。

今回のライブセットは、スクリーンを1枚だけを置いたシンプルなステージでのライブとなっています。このセットを生かした演出としてちょっと勉強になった演出は下記の2点です。

  •  真っ白に光るスクリーンの前に人が立つ。黒く人影ができる。人がスクリーンの端に向かって歩くと逆方向に映像をだすことによって、映像と実物による左右対称の光景ができるという演出
  •  正面からカメラを入れてステージを映していたと思った映像が実は録画したものだったこと。録画したものと全く同じ衣装で同じタイミングで同じダンスを踊ることで、そのようなカメラだろうという錯覚がおこるという演出

この2点は、なるほどと思ってしまいました。

 

ロストジェネレーションの代表としての「WORLD ORDER」

リーダーの須藤元気はMCで「ロストジェネレーションの代表として…」というようなメッセージを語っていました。

 

資本主義社会においては負け組であろうロスジェネ世代。

ちょっと知的でユーモアがあり、共生を目指す世代。

(上の世代への軽蔑としてか)典型的な日本人としてスーツを着込む。

(下の世代に対して「俺らも面白いことができる!」というメッセ―ジか)ちょっと変わったダンスを踊る。

言われてみれば、彼らのこのパフォーマンスは、ロスジェネ世代ならではユーモアに溢れたものだったのかもしれまえん。

 

彼らのように世の中が少し面白くなれば、というスタンスは大好きです。

それぞれの世代が、少しずつ世の中を面白くしようと思うと、もっと世界は面白くなるのだと信じている世代のようです。

僕たちは。