Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)LIFE! @ミッドランドスクエアシネマ

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★★★★

 

ベン・スティラー演じるLIFE誌のネガ管理という地味な仕事で冴えない主人公ウォルター。空想癖もある。
しかし昔はスケボー大会で優勝したり、バックパッカーで旅したりしたりしていた。
そんな主人公が、デジタル化の波に押されて休刊となるLIFE誌の表紙を飾るネガが無いとそれを探す旅に出る。
 

COOL!! な映像と音楽

この映画の一番魅力は、LIFE誌が舞台ということもあり映像美が綺麗なこと。旅先のシーンでは、テレビ本体のCMを見ているようなハッキリとしたコントラストで爽快感が出ています。
また音楽も印象的です。アイスランドに旅するシーンもあってか僕好みの音楽が続きます。まぁ何と言っても予告編の音楽と映像が全てとも言えますが。。。
 
 

 

ストーリーからみる旅とは。人生とは。

ロードムービー的な要素もあるが、ロードムービーによくあるコミュニケーションによる発見ではなく、自分と向き合うという旅本来の意味に重きを置いているように思えます。
最近読んだ本「場所はいつも旅先だった (松浦弥太郎)」にも旅の本質に関してそのようなことが書かれてありましたね。
僕自身もですが、若い頃、夢を見ていた頃というものは、世界は広がり続け、自分はそれこそLIFE誌の表紙を飾るぜ!と夢想する時期があるものです。
それがいつの間にか現実に繋がれてしまいます。
昔やっていたことを久しぶりにする(この主人公でいうと旅とスケボー)と
夢想していた自分を思い出させてくれます。それは否定するものでもなく、自分自身の物語の一部です。物語を振り返ることも大切なんでしょうね。
 

僕の好きなものが詰まった映画でした

この映画、正直、あらすじとしては荒く不評になる要素もあるかと思います。予告編のイメージで行くと、冒頭からのファンタジー路線で面食らう人も多いでしょう。
それでも僕にとって大好きなオールドメディアとバックパックという2つの要素が詰まったこの映画は観ておくべき作品でした。
 
エンディングのLIFE誌の表紙は絶対に広告マーケティングでは出てこないものとなっています。そこには発信するオールドメディアとしての線香花火のような消えゆく前のひと光をみた気がします。
 
 
あと、度々出てくるLIFE誌の社是を記しておきます。
 
色んな世界を見に行こう
壁を越える勇気を持とう
いろんな人と出会い、もっと分かり合おう
 
素晴らしい社是ですね。