ポートランドの周りには素敵な自然がいっぱいですが、街自体がコンパクトにまとまっていることがポートランドの魅力を高めています。ここではまちづくりとしてのポートランドの魅力を探っていきましょう。
1ブロックが60mというサイズ
ダウンタウンは、通常のアメリカの都市に比べて1ブロックが約60mと約半分の細かい区画になっています。この区画に、20mの道路が組み合わせて、構成されています。
細かい区画にすることによって、徒歩での散策が容易になります。
街自体も東西は歩いて20分、南北も40分の距離と非常にコンパクトな設計になっています。これまた歩いて散策するのに最適な街となっています。
自転車の街
アメリカなのにヨーロッパのように自転車が多い街です。先に書いたブロックの設計からか自転車道がしっかりと整備されています。
多くのツーキニストがいますし、みんなママチャリではなくオシャレ自転車(もしくは古い自転車でもはやアンティークのような自転車)を乗っています。
カフェが多い街
全国チェーンが多くなると街としてのオリジナリティというものが出せなくなる。ポートランドはその点ではまだまだ個人商店が多い方だと思う。
その代表が、エースホテルの隣にある
STUMPTOWN COFFEE というところ。コーヒー片手にとなりのホテルのロビーでくつろぐ朝なんて、オシャレですよね。
路面電車がある街
橋の街
もちろんリバーサイドには公園が設置されており、ジョギングやらマーケットが開かれたりしています。市民の憩いの場とはこういうことなのでしょう。
ファーマーズマーケットの魅力
オレゴン州立大学の校内で週末に開かれているのがファーマーズマーケット。大学の校内といっても日本みたいに区切りや門があるわけではなく、街の延長線上にいつの間にか大学の区画になっているというようなものです。
この感覚が素晴らしい!開かれた大学とはこのことです。
その芝生ブロックで開かれるのがファーマーズマーケットです。
ポートランドの周りの農家が果物やら野菜、お花を売っています。チェリーやブルーベリーがいっぱい、試食だけでお腹一杯になります。
僕が訪れたときには、学生だと思われるバイオリンによるストリート演奏とかもやっており、そんな音を聴きながら、のんびりとマーケットの中で過ごすなんて素晴らしく幸せな瞬間です。
路面店・オリジナル商店が多いこと
街をつくる上で大事なのは路面店の多さではないでしょうか。さらにモールではなく、チェーン店でもなくオリジナル商店が多いことも重要です。
路面店が多いことは街歩きを楽しくさせますし、オリジナル商店が多いことはそこでしか味わえない体験を与えます。
ポートランドのランドマーク的なパウエルブックストアは個人経営の書店では全米最大だといいます。ネット通販にやられている書店ですが、こうした大規模書店がまだ残っているあたりは地域力がまだあるということでしょうね。
ポートランドではダウンタウンの北西地区の倉庫街をレストランやショップに再開発されました。倉庫街ということで、荷受けのために車道より一段高い場所が1階となってます。この1段高い場所のオープンテラスが続くというところが、非常に雰囲気がでていました。
またデザイン性が高いお店も多かったです。こちらは、なんとコインランドリー。オシャレすぎですね。
緯度が高いので日が長い
日が長いとどうしても外で食事をしたりと平日の余暇を取り入れようとしますもんね!
アメリカらしくない街、ポートランド
アメリカというと車社会で、大振りで…。そんな街を思い浮かべますが、ポートランドはその逆。そこそこの人口にミニマムな都市。ヨーロッパ的でもあります。このあたりが日本人に最近注目されているポイントなのではないでしょうか。