少しづつ読み進めている塩野七生の「ローマ人の物語」です。全部で40巻の超大作ですので、ぼちぼち進めます。
かつてハンニバルが予言した
「いかなる強大国といえども、長期にわたり安泰であり続けることはできない。国外には敵を持たなくなっても、国内に敵を持つようになるからだ」
という予言から本書が始まるように、この「勝者の混迷」では、地中海の覇者となったローマの国内のゴタゴタが延々と続く。
その後、ガイウス・マリウスによる軍政改革は、スッラ、ポンペウス、カエサルが力をつける土壌になる。
しかしスッラ死後、このまたこの元老院体制がほころび始める。スッラの死後、力を持ったのは、スペイン、地中海の海賊の一掃、オリエント遠征と数々の戦功を重ねた名将ポンペイウスであった。登場のポンペイウスは、軍事力、政治力、民衆の支持、すべてを手に入れることができた。
スーパースターの間の時代で、中々ややこしい時代でしたが、この時代背景をわかることで、次のユリウス・カエサルについて深く理解できることになります。
さぁ、次はいよいよユリウス・カエサルの登場です。