タイトルにある2度会社を辞めるということは、
- 定年退職
- 40代の「こころの定年」
の2つを指しています。
40歳ぐらいで感じる会社員としての脱力感に言及した本。
著者は、企業で人事畑を歩んできたということもあり、本書全てがその40代に向けての内容ではありません。新人〜管理職にいたる各段階でのキャリアというものを幅広く網羅しています。(ちょっとまとまっていないような気もしますが…)
若手に送る!信頼される人とは?
本書の序盤で、新入社員におくる言葉として信頼される人のポイントがまとめられています。
人事の採用基準は、昔も今も「一緒に働きたいかどうか」ということです。その中で重要なのは、「こいつは信頼できるな!」と思わせるかどうかです。そのポイントは、
- 相手の立場になって物を考える
- 約束を守る
- 言うことと行うことを一致させる
- 結果をこまめに連絡する
- 相手のミスを積極的にカバーする
という非常にシンプルなものでした。これって人としての信頼をしてもらう基本的な原則でもありますね。これが難しいのですけどね。心に命じておくことに損はありません。
「こころの定年」を迎えたら
40歳ぐらいで会社員が感じる脱力感のことを本書では「こころの定年」と呼んでいます。かのドラッガーも第二の人生というものを提唱しているということです。それは、
1.文字通り第二の人生をもつ
これは、仕事内容は変えずに職種を変えるというもの。同じ経理の仕事だけれどもそのプロとして仕事場を変えるなどです。
2.パラレルキャリア
今やっている仕事をそのままに、もうひとつの仕事を見つける方法。会社員をしながら作家とかです。
日本ではあまり馴染みがないですが、本業では経営者として成功していて、地元振興のために精を出したり、NPO法人を立ち上げたりするパターン。
の3つでした。本書の中ですすめているのは2つ目のパラレルキャリア。本業にも多少関連付ての会社とは別の場所を持つことのススメです。
これは所属するコミュニティが複数あった方が良いということの考え方です。
本書の中で気になったフレーズがこれ。
「あなたがいてくれてよかった」と仕事仲間や家族から言われることがカッコいい。
人生、これにつきますね。