京都観光というとどうしても清水寺や祇園、あるいは嵐山方面を思い浮かべてしまいます。しかしこなれてくると、鞍馬や貴船、比叡山など郊外の観光地もお目当てになってきます。
今回訪れたのは、そんな京都郊外の観光地である伏見エリア。本来ならば伏見稲荷大社が一番のスポットなのでしょうが、今回はちょっと視点を変えて、伏見の少し南側にある中書島エリアに行ってみました。
京都の港として、そして水の名所として発達した伏見宿
その昔、京都と大坂は淀川を使って盛んに行き来がありました。その京都側の港として栄えたのが伏見でした。淀川沿いにある河港として、京都の物流拠点だったのですね。
もう一つ、伏見は、伏水とも言われるぐらい良い水が出る場所でもありました。良い水の場所につきものなのが、日本酒です。ここ伏見は、日本酒の酒造会社がたくさんありました。結構、そのころの街並みものこり、酒造会社跡地を中心としたまちづくりがされています。
月桂冠の工場跡地にある月桂冠大倉記念館
日本酒の製造工程を一通り学べ、そのあとに日本酒3種がおちょこで試飲ができます。またお土産に月桂冠キャップエースがもらえます。
※このキャップエースですが、キャップエースがおちょこになっている商品。日本酒を普段飲まない僕としては、その発想に少しびっくりです。
もう一つの名所は、寺田屋
このエリアのもう一つの見所が、幕末の舞台の一つである寺田屋。
坂本龍馬の手引きで薩長同盟が成立した翌日に龍馬が滞在していたのが寺田屋。ここを幕府方に襲われたのが寺田屋遭難。龍馬の妻のお龍が、風呂に入っている時に、外の気配に気づき、龍馬に知らせたことで、龍馬は逃げ切ることができたというエピソードの場所。
今の建物は再建されたものということですが、立派な風格を漂わせています。
伏見・中書島エリアを巡って
今回、半日ほどこのエリアを散策しました。日曜日でしたがほどほどの観光客で非常にゆったりと回ることができました。
メインはやはり酒蔵エリアと寺田屋。街並みも綺麗ですが、カフェなど食事処はあまりないのが残念。
これに伏見稲荷を合わせれば、1日滞在えきるなぁと思いました。
それにしても京都の観光資源の多さには頭が下がります。
さすが1000年の都です。