★★★
アカデミー賞作品賞を含む4部門に輝く作品。昔スーパースターだった主人公が舞台を演じることで世間に返り咲こうという映画。
全編を1カットでとったような長回しの演出(実際は途中でCGを挟んでつなぎ合わせている)やドラムで感情の起伏を表すBGMなど映画好きにはたまらない演出となっています。
しかし個人的な感想だけでいうと、どうもストーリーに乗れなかったです。それがこの★★★という結果です。
演出の長回しということでいえばゼロ・グラビティのオープニングの方が緊張感があり効果的だったでしょう。画面から目が離せない微熱のような魅力はありましたが…。
映画人の映画人のための映画とでもいうのでしょうか。
どう考えてもミニシアター向けの映画なのに、アカデミー賞作品賞受賞作品。アカデミー賞も変わったなぁという印象。
ただ絶対に家のテレビでは味わえない微熱のような緊張感の長回しは一度劇場で観ておいて損はないです。