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Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)バケモノの子@109シネマズ

映画

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★★★★

 
すっかり日本を代表するアニメ映画監督になった細田守監督作品最新作。
前日の「インサイドヘッド」に続き2日連続で息子と鑑賞してきました。
 
時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」らの過去作との一番の違いは、かなりセリフで説明していること。
渋谷と渋天街との関係と言った設定から、主人公とヒロインの思春期ならではの感情まで、かなり説明されています。
 
やはり有名になるということは、そうした誰でもわかるということに重きをおくということでしょうか。
 
一方、過去作から細田節ともいえる特徴ももちろん残っています。例えば、音楽の使い方。前作「おおかみこども」に続いて高木正勝氏が担当しています。
「おおかみこども」の随一の名シーンだと思う雪山を駆け下りるシーン。
音楽とともに低空でのカメラワーク。
これに勝るとも劣らないのが、冒頭の1回目の決闘シーン。この決闘シーンで、まさかの高木サウンド。こんな決闘シーンがあるでしょうか。そんな訳で冒頭からやられてしまいました。

これまた思春期を題材にしたお話…

(以下、ネタばれあり
全三作とも少年期〜思春期を題材としている点も引き継いでいます。
本作では、人間(とくに思春期)とは心の闇を持っているという風に描かれます。それは深くすべてを飲み込むこともあります。
主人公九太は、両親離婚のあと死別しひとりぼっちになります。これは潜在意識の中に沈んていきますが、あるきっかけでこれが解放されてしまいます。
この心の闇を埋めるものとは何か
 
九太にとって、それはエンディングで明かされます。
つまり、過去の思い出(あるいはメンター)が存在することによって、この闇を克服することになります
この闇とはコンプレックスとも言えるでしょう
コンプレックスの克服こそが、成人への一歩だと言えます。
 
今回の主人公六太は、天涯孤独の中、熊徹というメンターに出会います。
そしてバケモノたちの世界で育てられる。それは熊徹とともに過ごす仲間だったり、ライバルの息子だったり、「バケモノの世界」のいろんな人に育てられる。インタビューで監督は、親が子供を育てていると思っているが、本当はいろんな人に育てられているのではないかと答えています
心の闇を埋めるのは、そうした育った環境と思い出なのでしょう。
それは自分の肯定なんでしょう。
 
作中に出てくる楓と六太の壁ドンのシーンでは、『時々、無性にどうしようもなくなってしまう』というフレーズがでますが、これこそが思春期の闇なのです。
(わかりやすくセリフで言ってしまっていますが…)
 
 
ちなみに前日に観た「インサイドヘッド」が少年期から思春期への部分。「バケモノの子」が思春期から青年期への部分ということで、思春期とは?人間の成長とは?ということについて非常に考えさせられる2日間でした。
 
両方観た息子的には、「インサイドヘッド」の方が面白かったということでしたけど。

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