著者と20人の現代起業家との対談集。インタビュアとしてさすが一級の著者だけあって、読み応え充分。
インタビュアとしての田原総一郎の魅力
対談集ってインタビュアによって読み応えがかわります。
田原氏の魅力は、自分の意見はしっかり持っている。
そして「わからないことはわからない」というスタンスで、だから(年とった)僕に教えて欲しいと正面から言えることなのだと思う。
年も年だし知識的についていけないことも多々あるでしょう。しかしそれを認めた上で、教えてもらい知識を吸収したいというスタンスが非常に伝わってきます。
起業家のリアルとは一体?
そんなズバッと切り込むインタビューの中から響く部分をメモしておきます。
- DISるより解決策を(フローレンス 駒崎)
- メディアに報道されるとつぶされるので地味にやる。拍手なき勝利こそが本当の勝利(同上)
- 企業が収益化を考え始めると利用者が気付き離れていく(LINE 森川)
- 大きく伸びるベンチャーの3つの条件(ライフネット 岩瀬)
- みんなが使っているものを対象とする→大きな市場
- みんながわずらわしさを感じているものを対象とする→非効率な市場
- 技術革新や規制緩和でそのわずらわしさを取り除く可能性のあるもの
起業には、パッション・ミッション・ハイテンションが必要ということを最近、何かで読みました。こちらは感性に訴える言葉で、これはこれで心に残りました。
一方で、こうした客観的な判断をする部分も起業には必要ということですね。