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岐阜の新しい図書館 みんなの森 メディアコスモスに行ってきた!

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最近、図書館に関する本を読んだからというわけではないが、この7月に岐阜大学病院跡地にできた岐阜の新しい図書館に行ってきました。みんなの森 メディアコスモス』という施設名がついています。

みんなの森 メディアコスモスの魅力について

設計は伊東豊雄。正直、外観的な魅力はあまりなかったのですが、中はなかなか素敵な空間でした。
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1階には、総合インフォメーション、スタジオ、ギャラリーやコンビニが入り(カフェは業者入札中でまだできていません)、ガラス張りの書庫もあります。
事務所としてのオフィスも入っていますが、それが見渡せるように設計されているのもいいですね。
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そして2階が岐阜市立中央図書館になります。エスカレーターを上がると、大きなグローブと呼ばれるピザ釜のような採光オブジェの下に出ます。
これが柔らかい光で館内を照らします。このグローブは7つあり、それぞれのグローブの下に、企画展や座席などが配置されています。
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このグローブを中心に、同心円状に書架が配置されます。同心円状ということで、書架が曲線となります。それが『本の森(迷路』とも思える本探しが楽しくなる仕掛けになります。
デメリットとしては、探したい本が見つけにくいという気もしますが…。
 
この書架が低いのも特徴的です。書架が低い(大人用で160cmぐらい? 子供用で140cmぐらい?)ので、館内の端まで見渡せます。
見渡せる効果として、天井のグローブからの明かりが目に入り、明るい印象を受けます。
一般的に図書館の書架は高く。できるだけ収納しようとしています。一方ここでは見せる収納をしています。それは展示方法にも当てはまり、面だし展示の本が多いのも特徴的でした。
まるで本屋のようです。もちろんまだ蔵書冊数に余裕があるのでこうしたことができるのかもしれません。
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あとこの施設の2階にはテラスが2箇所設けられています。それぞれに名前が付いていて「ひだまりテラス」と「金華山テラス」といいます。
季節が良ければ、本を持ち出して外で読むなんて何て贅沢なのでしょう。
こうした一見、図書館としては無駄とも思えること(曲線で低い書架、面だし展示、テラスなど)こそが、施設の魅力ですね。

コミュニティーの中心として図書館の可能性

このメディアコスモスは駅からは約1キロ以上あり歩いて行くには少しありますちなみに駐車場は2時間無料)。
以前は大学病院があり、周辺は官公庁街となっています。市の中心部にある最後の大規模な土地でした。
岐阜市の中心部は、多くの地方都市同様、以前はアーケード街が発達したものの今は閑古鳥。
一部、駅から伸びるストリートが最近は面白そうな店が増えてきているという状況です。
 
その岐阜市中心部の最後の大規模な再開発として図書館を設置したということは英断だったと思います。
個人的にはこれからのまちづくりは「病院と図書館」がキーワードとも思っています(とも人が集まる要素があります)。
特に図書館は、幅広い世代が集まる可能性があります。そしてそこにコミュニティーが生まれればなおよし。世代を超えてのコミュニティーって一番強いですから。
メディアコスモスにはギャラリーやスタジオなども設けられています。あとはどう使ってもらうか。
 
個人的には岐阜って面白い街だと思います。歴史もありますし、少し行くと長良川もあり、金華山という小高い山もある。昔は路面電車も走っていましたしね。こうしたことは新興の街ではどれだけお金を出しても手に入れられないこと
ぜひ古い街らしく個々の商店や資本が頑張って欲しいと思います。