★★★☆
お酒とギャンブルが好きで、怠惰な生活をするヴィンセント。その隣に両親の離婚やらでセンシティブな感情を持つオリバーが引っ越してくる。この二人の交流を描いた物語。
年の離れた者同士の心の交流ものは、時々あります。ただこの映画の面白いのは、このヴィンセントが一見ならず者だということ。一般的には負け組といわれる人たちが、それでも生きているということをみせてくれました。
そんなヴィンセントがオリバーに送ったメッセージとは『よく生きろ』でした。
クライマックスではオリバーが「聖人」について発表する。そこには語られることがなかったヴィンセントの人生、人となりが語られます。 お酒やギャンブルに溺れるヴィンセントですが、元アメリカ軍人であり、一途に妻の看病をしていた。
どんな人にもその人の人生がある。
最近、よく感じるそんなことを再認識させてくれる映画でした。