Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(映画)バクマン。@109シネマズ名古屋

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★★★☆
 

現代版の『まんが道』ともいえる、漫画の裏側を舞台にした漫画。さらに設定はジャンプ編集部。原作は、デスノート大場つぐみ小畑健コンビ。漫画を読まない僕は、原作未読のままの映画鑑賞でした。

監督が『モテキ』の大根仁ということで、素晴らしい映画化でした。なにが素晴らしいって、複数の二重構造になっていること。
 
実写とアニメを使っての二重構造。主人公たちとライバルは、漫画という道具を使って闘います。これってガンダムモビルスーツ的なものを想起させます。
また主人公らが描く漫画『世の中、金と知恵』に出てくるキャラ&ワードと作中のストーリーとの二重構造
これらを上手く映像化したのは監督の手腕だったと思います。
 
そして全編の音楽をサカナクションが担当しています。かなりBGMを多用しリズム感が出ているのも特徴的な作品でした。エンディングの『新宝島』もめちゃいい楽曲ですし。『モテキ』もですが音楽の使い方はさすがです。
あと、ヒロインの小松菜奈が妙な魅力がありました。決して美形ではないけれども惹きつけるものがあります。満島ひかり橋本愛なんかがそうでしたが、時々そうした魅力を持つ女優さんがいます。
調べたら同じ誕生日でした。ということで追っていこうと思います。

漫画家という職業

今回舞台になった舞台は「ジャンプ編集部」。僕自身、それほど週刊マンガを読んでいたわけではありません。それでも「ドランゴンボール」「スラムダンク」といった『ジャンプ』全盛期に学生時代を過ごした世代として、その凄さは肌感覚でわかります。ただそれを支える漫画家という職場の大変さも描かれています。
 
毎週やってくる締切や容赦ない連載打ち切り…
 
作品を作るということは、自分の体を削ってやっていることだということを再認識させられます。
 
あと序盤で、これからの漫画業界についてさらりと分析されています。1995年の653万部発行のジャンプは、その後それを塗り替えていません。主人公はそれを少子化でこれ以降塗り替えることはないと業界を冷静に分析しています。
その中で漫画家を目指すことはバクチであるとも描かれいます。
 
会社員という道ではなく、自分の力を信じて「道を決める」。
それはバクチ。
 
人と違うことは、個性なんかではなくバクチ。
それが今の日本の現状なんだなぁなんて考えさせられた作品でした。