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(映画)ザ・コンサルタント@109シネマズ名古屋 これってアクション&サスペンス映画なのか?

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★★★

 

実に不思議な映画でした。主人公が表の顔は会計士、裏の顔が殺し屋という設定。ポスターからもわかるようにあきらかにアクション&サスペンス映画ののりである。映画会社もそこをPRしている。

しかしポスターにはない主人公の大事な要素として「高機能自閉症」という要素がある。というよりもこの自閉症について考えていることこそのが、本作の本当の意味ではないのか。

アクション&サスペンスについてはただの包み紙であるともいえる。

 

高機能自閉症」という要素を打ち出すと観客が減るのではと映画会社が思っているのであれば、それこそが本映画で言いたかったことの逆を行く話ではないのかと思ってしまう。

 

自閉症というものは、劣っているのではなく、違っているだけだ。

そして、みんなと違うことが恐怖を与えているだけだ。

 

ということが本当は言いたかったのではないでしょうか。

自閉症という病気は人とコミュニケーションをとるのが難しい病気でもあります。ただそれは多かれ少なかれ誰でも持っている要素でもあります(好きな人に好きとは恥ずかしくてなかなか言い出せないとか)。

一方、もう一つ特徴として記憶力や集中力が異常に高い場合があります。これまた好きなことに熱中する要素は誰にでもあるものです。

つまり自閉症という要素は、多かれ少なかれ誰にでもあるのではないか。それがちょっと極端に出ているだけではないか。そんな風にもとらえることができます。

 

アクション映画としてもいくつか見どころもありますが、こうした伏線について考えさせられる映画でした。

 

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