★★☆
ここ数年の春の定番、息子とともにクレシン映画鑑賞です。今回は宇宙人襲来&お尻という子供への鉄板ネタになります。
しかし宇宙人襲来と名打つっていますが、実はその宇宙人との友情を描く作品でした。さらに埼玉の春日部から鹿児島の種子島までのロードムービー感はいままでのクレシン映画にはなかった雰囲気ではないでしょうか。このホンワカした雰囲気がゆえにいままでの大作感はありません。あくまでも箸休め的な良さがある作品でした。
一点、野原家が全員子供にされてしまう描写があり、子供の視点で街を歩くシーンがでてきます。これがなかなか秀逸ですべてのものが大きく映るというものはこういうことかというのがわかります。このシーンが1か所だったのが残念なのですが、まぁ多用すると疲れるのでしょうね。
もうひとつ、シリリは慎之助と父を探す旅に出ます。その中で友情が芽生えます。父と対峙したときに、父の言いつけと友情のはざまで悩みます(結果、もちろん友情をとります)。
これをみていて思い出したのは、子供というものは共有要因(家庭)よりも非共有要因(子供同士の関係)による影響が大きいということ。子供同士からの関係から得られたものの方が人格形成に大きな影響を与えることは科学的に証明されています。
クレシン映画って主人公はあくまでも子供同士。その子供同士から得られる感情って宝なんですよね。
5歳と2歳の子供ふたりとも大人しく鑑賞していました。安心のクレシンクオリティですね。本当は保育園のお友達同士で観に行ったりするとよりいいのでしょうね。