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(読書)ラスヴェガス物語/谷岡一郎

砂漠の中の人工都市、ラスベガス。その都市の生い立ちに興味をもったはのはいつの頃か。実際、大学時代に一度訪れてました。都市開発という意味でも興味があり、それはいつか調べてみたいと思います。

今回は、どのような人たちがこの人工都市を作ったかという話を読んでみました。ご存じのとおり、カジノでなりたつこの街は、マフィアとのかかわりからスタートします。それが今や世界でも有数のクリーン都市となっています。

本書では、この変遷をベンジャミン・シーゲル、ハワード・ヒューズ、スティーヴ・ウィンというラスベガスを作った男に焦点を当ててひも解いています。

 

シーゲルは、ニューヨークマフィア出身で、西海岸に送られ、フラミンゴホテルを建てた人物。しかしフラミンゴホテルは開業当初は赤字が続くとともにその他ゴタゴタで暗殺。

 

ハワードヒューズは、ラスベガスに桃源郷を夢見た男。集中力とパワーとアイデアの斬新さ、頭の良さ、そして時代の流れをつかむ運を持った男でした。彼が今のラスベガスの礎を作ったのは間違いありません。 

彼が夢見る桃源郷とは、

  1. 金持ちや有名人の集う、社交界の中心的な街(ニューヨークのような)
  2. ショウ・ビジネスが発達した街(ハリウッドのような)
  3. 人口が増え、産業の発達した街(ヒューストンのような)
  4. 巨大ホテル・カジノを中心とする観光都
  5. クリーンで健康的な街

というものでした。これらの要素は現在のラスべカスに少なからずあり、驚くべきことにハワードヒューズがラスベガスにやってきたのは60歳を超えた時でした。

それまでのヒューズは、映画や飛行機といった事業で成功をおさめており、実業家としても天才だったといいます。

晩年はホテルにこもりっきりの悲惨でした。ただ、グランドビジョンを描き、実行に移す(ギャングとの決別を含めて)ことができた行動力と財力があったことで、ラスベガスの歴史に欠かせない一人となっています。

 

ハワードヒューズは描いた桃源郷の道半ばだったが、そのあともう一人の天才、スティーブウィンがその桃源郷の夢を実現していきます。

スティーブウィンの最大の功績は、ミラージュホテルを建てたことになります。人々を楽しませることを目的としたこのホテルの誕生は、ラスベガス全体に波及し、それ以後のホテルリゾートの街としてのラスベガスに生まれ変わっていく。

スティーブウィンが示したアミューズメントの思想、つまりギャンブルのみならず、スポーツ、音楽、芸術などすべての娯楽を総称するアミューズメント産業の根本哲学は、『すべての人を楽しまる』というものは、現在のアミューズメントの根幹となっています。

これを実践していることがやはりスティーブウィンの凄いところでしょう。

 

本書が書かれたのは1999年と今から20年近く前の話になっています。これ以降、ラスベガスは、マカオなどにもそのノウハウをもって進出していくことになりました。現時点でのゲーミング、エンターテインメントの最前線であることには代わりありません。