尾道には2泊したのですが、2日目は今回の旅行の最大の目的地、大久野島へ向かいます。この島、別名「ウサギ島」で知られ、なんと800羽にも上るウサギが住み着く島になります。
尾道からは山陽本線で三原へ。そこから呉線に乗り換えます。約1時間の電車旅です。この呉線が素晴らしい車窓をみせてくれました。瀬戸内海の穏やかな海沿いを走ります。造船所があったり、島と島を結ぶ吊り橋が見えたり。それは日本の原風景のひとつですね。
忠海から大久野島へ
呉線の忠海駅で下車。多くの観光客が下車します。ちなみに無人駅なのですけど…。ただ待合室も完備していたり、あちこちうさぎ推しです。
港までは歩いて10分ほどです。びっくり乗船券の券売機には長蛇の列。外国人が半数以上になります。船はフェリーと旅客船があり30分に1本ほどあります。
また港では「うさぎのエサ」が100円で売っています。島内では販売していないということで、子ども用に購入しておきます。
航行中見える忠海と大久野島を渡している送電線の鉄塔は高さ226mで日本一ということです。
船内では竹原市(大久野島がある)のPVが流れていたりします。不思議の国のアリスの設定です(うさぎを見つけに行くという設定)。よくできています。
多くの観光客を乗せた船が大久野島の桟橋に到着。桟橋を上がるといきなりウサギがお出迎え。
ちょうど国民休暇村行きのバスが来ていたので、乗車。
国民休暇村の前の広場には、あちこちにウサギがいました。子どもたちは最初は遠慮しながら、徐々に積極的にウサギに餌をあげていました。
国民休暇村では、レンタルサイクルも借りられます。1周約4キロなので、島を一周してみるのもいいですよね。
この大久野島ではウサギの島という一面のほかに、毒ガスの島だったという一面もあります。大日本帝国軍が秘密裏に毒ガスが製造されていました。島内にはあちこちにその跡がのこっています。
実は、島内にいるウサギはそのときの毒ガス実験の末裔。。。という話ではありません。当時、ウサギは飼われていたそうですが、戦後処理の中で殺処分されたということです。
今島内にいるウサギは休暇村ができるにあたり、マスコットを作ろうと1971年に地元小学校が飼っていたウサギ7羽を放ったものが野生化したものということです。
平和なウサギと穏やかな海。
その過去には毒ガスの島。
この時代で良かったと思う年末でした。