今年もこの季節がやってきました!昨年に続き、木曜日から月曜日までのフル参戦です。昨年もでしたが充実の4日間でした。
テント泊ということで、好天の設営日と金曜日。曇天からの暴風雨の土曜日。そして悲鳴が鳴り響く土曜日深夜。そしてそして日曜日の再建からの「風に吹かれて」な日曜日でした。
「風に吹かれた」フジロック
出演アーティストを観るよりも何よりも今年は、風に吹かれたフジロックでした。土曜日の夕刻から吹き始めた風は、深夜に暴風雨へと変わります。台風は逸れたもののおそらく風速20~30mの風が吹いていたと思います。
深夜0時を過ぎると、テントサイトが崩壊し始めます。我がテント村もその一つ。ファミリー用の大型テントは風の影響を受けやすいですね。水没、浸水などなど、10張りほど張っていましたが、半分が全壊または半壊となりました。まぁテント村が壊れていく様は、もはや笑うしかないという状態。
ちなみに僕自身も駐車場のハイエースへ避難し夜を明かしました。
朝、キャンプサイトへ行ってみると、多くのテントが崩壊していて、すでに撤収をしているサイトも多数でした。
それでも日曜日の午後、風が収まってきたところで、テント村の再建をし始めます。ポールが曲がって再建不可能なテントは撤収し、使えるテントは建て直し。午後には太陽も出てきて、乾燥もさせます。一通り再建し終わるって、乾杯!
感動です。
ライブを全く見れなかったのは残念ですが、それでも「再建への一体感」は何ものにも変えれないものです。
乾杯後、夕刻、グリーンステージのボブディランへ。アレンジが変わりまくって、全く原曲はわかりませんでしたし、心地よい風に吹かれてウトウトしました。しかし、最後にバイオリンとやった「Blown' In The Wind」は本当に心に染みわたりました。今年のフジロックを象徴する1曲でした。
ライブもほどほどにしか見ない。苦労してテント泊をする。泥まみれになる。それでもよくわからない充実感がある。そんなフジロックってなんなんでしょう。答えは風の中にあるのかもしれません。
変わったフジロック
独特の魅力を放つフジロックですが、ここ数年変化しています。
ラインナップとして、邦楽勢の取り込み。昨年のオザケンやRADWIMPSなどから始まり、今年は新進の若手ロックバンド(go!go!vanillasやマキシマムザホルモン、My Hair Is Badやら)がいくつか出演するようになりました。明らかに年齢の若返りを図っています。
そしてヘッドライナーも、N.E.R.DやケンドリックラマーというHIP HOP勢がヘッドライナーを務めています。こちらは世界標準にあわせて来たということでしょうか。これも従来のオルタナロックからの脱却です。
アーティストラインナップ以外では、やはり電子マネーの普及でしょうか。昨年から始まりましたが、iPhoneの防水&Apple Payによって、結果場内でほとんど現金を扱うことがありませんでした。
そして、今年から始まったYouTube Liveでのライブ配信。実際に会場に行ってしまったので盛り上がりはわかりませんでしたが、かなり多くの方が楽しんだようです。入場料収入も減るのではという危惧もありますが、それ以上に協賛金があるのであればやる価値が多分にあると思います。
そのうちキャンプサイトで、YouTubeをタブレットで観るような時代がくるのかもしれません。あぁ贅沢。
このような取り組みって言うは易く行うは難しです。このこれまでの常識を超えていくフジロックってやっぱり凄いとしか言いようがないです。
さて来年はどんな年になることやら。