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(読書)女のいない男たち/村上春樹~「ないからある」を感じる作品

たまにはお手軽に小説を読もうと手に取った村上春樹の短編集。印象的な装丁の文庫でした。

 

まえがき(著者的には珍しいこと)にも書いてありますが、これはコンセプトアルバムのような作りになっています。サントラ的というか。

共通するのは、女がいなくなって残った男たちのお話し。裏を返すと女は必ず登場する。

 

「ないからある」

 

このあたりは何とも村上春樹的。

多くは女についても物語かもしれない。

 

読後に何かが残ることもほとんどない。不思議な作品。

BARで片手間に(作品中に出てくる木野みたいですが)、読むのはこういう作品なのかもしれません。

 

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)