先週末まで名古屋パルコで開催だった、大人気イラストレーターの中村佑介の展覧会に行ってきました!
中村さんは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットや、『謎解きはディナーのあとで』『夜は短し歩けよ乙女』などの書籍カバーを手掛けるイラストレーター。
緻密なノスタルジーを感じる背景にのっぺりとした人物をのせる画風が特徴で、一度見ると中村佑介タッチとすぐにわかる作家です。
展示は、これまでの作品に加えて、一部過去の学生時代のものも展示されていました。当時は普通の油絵的なものも描かれていたようです。
面白かったのは彼の作風の特徴の解説。
彼の作品の特徴である横向きの少女。その多くは左を向いています。
解説によるとそれは未来を見ているということ。マンガなど日本の書物は文字列が右から左に流れていきます。なので左向きは未来をみているということでした。
ここで感じたのは、実は映画などは右向きが未来をさすことが多いということ。横書き文化においては右が未来になります。
そういう意味では、彼は日本的な出版物の上でなりたっているともいえます。
もう一つ、いいなぁと思ったのが、パステル絵具のプロダクトデザイン。
絵具自体のデザインにあわせた女の子たち。これいいなぁ。こんな絵具だと使えません……。