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(映画)パッドマン 5億人の女性を救った男@ミッドランドシネマ2~10冊の自己啓発本よりもこの映画を観るべき!

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★★★★

 

評判を聞いて観に行ってきました。

2001年、インド。愛する妻のために生理用ナプキンを安価に開発するという男の物語。

 

この映画は実在の「アルナチャラム・ムルガナンタム」という人物をモデルに作られています。そう事実(一部脚色ありですが)の物語です。2001年になってもインドでは生理を不浄のものとして扱われていました。

ナプキン自体はあるのですが、非常に高価なもので、貧しいラクシュミ(主人公)の家では食費を削らなければ買うことができません。これを解決しようと乗り出すのですが、「生理」について口にするだけでも憚られる村の中では異端児扱い。(確かに映画上でも非常に滑稽に描かれています)

そして家族は離れ、妻と離縁させられ村を追われるまでになります。

 

この物語は、こうした「異常」を「普通」にする男の戦いの物語です。その熱意には心打たれるものがあります。それも過去の話ではなく、21世紀の話ということにも衝撃をうけます。

 

そしてただ単に機械をつくっただけでハッピーエンドとならないところがこの映画の面白いところでした。「普通」ならば安価にできる機械について特許をとるということになるのですが、この男はこの機械をインドの貧しい村の女性たちに生活の糧にして機械と使ってもらい製品のナプキンを売ってもらうことにします。

つまり、単に安い生理ナプキンをつくったということではなく、「女性の経済的自立」を進めたのです。ここが単なる発明で終わらず、凄いところです。

だから5億人の女性を救った男なんですね。

 

終盤の国連でのスピーチは、下手な英語ながら感動を呼びます。そこらの自己啓発本を読むよりもこの映画を観ると人生にやる気を起こさせてくれます。

今年観ておくべき1本でしょう。

 

www.padman.jp