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(映画)シュガー・ラッシュ:オンライン@109シネマズ名古屋~ハードルを上げ続けるディズニー

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★★★☆

正月休み。息子とディズニー最新作『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観てきました。

初めてアーケードゲームの世界を飛び出したラルフとヴァネロペが、インターネットの世界に入り込み冒険する。

 

ピクサーが『インサイド・ヘッド』で頭の中の感情を映画で見せた時も驚きでしたが、今回ディズニーが描いたのはインターネットの世界。

このインターネットの世界のビジュアル化がよくできています。

WI-FIを通してインターネットの世界へ入っていく下り。パケットを想定した移動、ポップアップ、e-BAYやYOU TUBE的なものなどなど。電子世界をこれほどわかりやすく表現したことは素晴らしいです。

この風景、どこかで観たなぁと思っていたのですが、それはドラえもんの22世紀の世界の描き方とそっくりですね。もしかしたら藤子不二雄先生が創造した未来は、もう仮想空間にはあるのかもしれません。

 

もう一つ注目は、脚本。ディズニー自身もをパロディとしてしまっています。秀逸は、予告編でも出てくるプリンセス達が登場するシーンです。

これによってディズニーが描くプリンセスの更新履歴がみてとれます。

男性によって幸せにしてもらうお姫様から、人種を超えたプリンセス、そして友情によって幸せになる(アナ雪)という変遷。

そして最新作がこのヴェネロペ。本作によって提示されたプリンセスは、「自分らしく生きることこそがプリンセス」というもの。これは最近のディズニーが提唱するプリンセス像の延長線上にあります。

さらに、プリンセスの象徴のドレスも来ていなくていい。実際、プリンセスの私服姿を見ることができますし、終盤ラルフが白雪姫のドレスを着るくだりがあります。逆説的にみるとラルフがプリンセスでもいいといもいえます。それは性をも超えて、プリンセス的なものは男性にもあっていいだとも取れます。

 

 

本作は父子で観に行ったのですが、最後の言葉が身に染みます。

 

ラルフがヴェネロペに言ったセリフ、

 

「さぁ行けよ。世界がお前を待っている」

 

あと何年か後に僕もこの言葉を子どもにいうのでしょうか。

自分が理解できない世界があること、その世界の虜になる次の世代。そんな時が来るのでしょうね。小学1年の息子と観ていてそんなことを感じた作品でした。

 

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