Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)君はどこにでも行ける/堀江貴文~アタマの中の壁を取り払うこと、行動することの大切さ

堀江貴文氏によるお手軽に読める啓発本。あとがきによると著者は、住まいを持たずホテル住まいだという。また宇宙関連ビジネスもあり世界中を飛び回っている。その旅という生活で感じたことの中から、考えた日本のことが読みやすくまとめらています。

 

とはいえ、基本的な考え方は前書きにまとめられている。

日本は「成熟」とよれば聞こえはいいが、成長の止まった長い後退線で闘っていなければならない。

そして日本はすでに、アジア唯一の先進国ではない。

 

というもの。

この考え方をもとに本書では、大きく分けて

①日本は安くなった

②アジアおよびヨーロッパの発展

③東京の魅力

という見地で書かれています。

 

日本はずっとデフレが続き実質的に値段が上がっておらず、他国から見ると相対的に安くなっています。これはホリエモン的には外国資本の流入が見込めるいい機会だと。一方、ここ最近の保守派による”日本称賛”的な見方が壁となる可能性があります。せっかく外国マネーの流入を阻害しかねないことを危惧しています。

 

外国の事情では、やはり面白いのアジアの発展ぶり。著者がいう、女の子の可愛さは裕福度に比例するという考え方は、彼らしいなぁと感じます。

そんな著者の一押しタイ。

個人的にはタイは人口ボーナス的にはピークアウトと考えており、インド、インドネシアベトナムあたりが面白いとおもっているのですが……。

また本書でのJKT48の展開について、日本人アイドルがJKTに行ったことが書かれています。確かにこの日本を出て、海外で稼ぐというモデルは先進的で面白く感じます。

日本は1億を超えるマーケットがあるので、国内でもビジネスが成立します。隣国、韓国や台湾、そしてシンガポールなどは、国内のマーケットが小さいので、もともとグローバル市場を見据えて経営をしています。マーケットが小さくなる日本に置いて、この視点が重要になることは間違いありません。 

 

③は東京を筆頭にした日本の魅力の再定義です。長年培ってきたインフラやリソースがあるのが東京であり日本であると。これは本当ならば世界に誇れるものなのだが、規制などで世界に開放できないということを嘆いています。

 

本書の最後に著者は、もはや日本で様々な情報が手に入る現在、海外に出る必要がどこまであるか疑問を呈しています。

 

大事なことは、海外に出る出ないではなく、頭の中の壁を壊す事。不安のほとんどは思い込みであると。

 

本書を読み、著者をみていると、行動することの大切さを再認識させられます。不安は思い込みから来ると本書では書かれていますが、行動しているときは、不安を忘れることができます。

そして現代人は頭の中でいろいろ考えてシュミレーションすることが不安につながっているのではないかと考えてしまいます。

 

新年、今年も行動する年にしたいと再認識させてくれる1冊でした。

君はどこにでも行ける

君はどこにでも行ける