美術館の中でも先進的なSNS運用をしている森美術館。そのSNS担当者による本になります。
本書でも述べられているように、美術館というものはもともと貴族の持ち物だった芸術作品を広く市民に観ることができるようにしたシェアの精神があります。そいう意味で美術館とSNSは相性がいいものです。それにいち早く気づき、取り入れたの森美術館になります。
美術館では、クリエイティブとマーケティングが分断されているのが正しいとしています。つまり映えを狙って展覧会を企画するのではなく、あくまで作品ありき。その作品をどうプロモーションするかを考えるのがマーケティング部門となります。マーケティングで流すことができるのはあくまで情報です。その情報の先にある「感動」が人を動かします。
本書内で述べられているキーワードを記載しておきます。
- SNSは短冊を川に流すようなもの
- アップする写真は自分で撮る
- 一番伝えたい事を1行目に書く
- その場の思いつきで投稿するのではなく、なるべく計画を立てること
SNSのトレンドや技術は時代と共に変遷しますが、現時点では有効な1冊でした。