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(映画)予告犯@109シネマズ

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★★☆

「シンブンシ」と名乗った新聞紙を被った予告犯。ネット上で犯罪を予告し、世直し犯罪を実行していきます。

おそらく原作は面白いのでしょうけど、どうもそのテンポ感が出ないと思ったのは僕だけでしょうか。やはりネットものはそのテンポ感が大事だと思うのでこの星です

演出としての最大の見所は、長回しの逃亡シーン

ただこの映画での最大の見所は、生田斗真演じる予告犯と戸田恵梨香演じる捜査官の長い逃走シーン。ネット的なテンポ感とは反するこのアナログな逃亡カットは、ドキドキさせられました。

逃亡の末の越えられない壁越しの会話シーンも印象的でした。ここは見応えあり。

考えさせられる現代日本社会の問題

この映画(原作)は扱っているテーマが興味深いです。

扱っているテーマとして、ネット予告、ブラック企業格差社会、派遣問題と現代社会の問題で考えさせらることが多いです。

特に一度、レールを踏み外した後のリカバリーの難しさという問題は考えさせられます。

生田斗真戸田恵梨香は、ある種の鏡である設定です。つまり、底辺からもがくとき、正攻法として登った人とアウトローな方法をとった人。そして二人とも「誰かのため」に動いたということ。

 

映画中出てきた言葉。

 

どんなに小さなことでも人は動くんだ。

それが誰かのためになるのなら。

 

この作品は、小さな反逆を描いた人間ドラマ。それは小さく社会の中では、おそらくごまんとある物語。それをネット予告ということで少しスポットが当たった。

実はそんな作品だと感じます。

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