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(映画)インサイドヘッド@109シネマズ

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★★★☆
 

夏休み映画シーズンですね。今年は例年にも増して大作揃いだと思うのは僕だけでしょうか。思いつく限りでも『アベンジャーズ』『ばけものの子』『ミニオンズ』『インサイドヘッド』『ジュラシックワールド』『ミッションインポッシブル』『進撃の巨人』『HERO』『ターミネーター』…。多すぎるでしょ!

数ある夏休み映画の中からまずは息子が選んだのはピクサー最新作

そんな中から3歳の息子が選んだのがこの「インサイドヘッド」。予告編は1年前から流れていたので、頭(インサイドヘッド)に残っていたようです。
ピクサー作品ということで、ハズレなしだろうと思っていました。ただ一抹の不安は、これまでのおもちゃ(トイストーリー)、クルマ(カーズ)、魚(ニモ)などといったわかりやすい題材でないこと。なんていったって、テーマは頭の中…。どう表現するのでしょうか。
 
しかし、そこはさすがピクサー
「ヨロコビ」「カナシミ」「ムカムカ」「イカリ」「ビビリ」というような主要な感情の要素の担当者がいて司令室からコントールしているという形で表現しています。
また毎日の出来事に対しての記憶を「球」として表現。その「球」には色が付いていて感情とリンクされている。そのうち、大事な記憶は、長期記憶の棚に送られ、それ以外は記憶の保管庫にしまわれる。そして保管庫の記憶は随時削除されている。
また個性を作り出すものを性格の島として表現しそれがいくつか浮かび、それが動くことで主人公の心の拠り所として表現されている。
こうした設定を思いついた制作陣の頭の中ってスゲーとしか言いようがありません。

ネタばれを含みつつ、思春期について考える

ここからはネタばれ部分を含みます。
主人公ライリーは、11歳という設定。そう思春期に入ろうとしている時期です。
本作は、そうしたナイーブな時期に起こった主人公の心の中を果敢に描いています。
子供時代の思い出との決別、青春時代という新しい時代への変遷です。
それを性格の島や司令室の作り変えということで表現します。
特に性格の島の作り変えは、一瞬悲しいことのように描かれますが、この作り変えこそが人を豊かにすることなのでしょうね。
また頭の中では「ヨロコビ」と「カナシミ」の冒険によって、ふたつが混じり合うということを発見します。つまり記憶の球が2つの色で表現されます。物事には二面的な意味があるということを知るということでしょうか。
 
 
本作の主ストーリーは、「ヨロコビ」と「カナシミ」の脳内冒険です。ひとつの感情だけでなく様々な感情が絡みあうことが、人の感情を豊かにする
そんなお話。
 
こんな哲学的な映画を子供向けに作ってしまうピクサーってスゲーとしかいいようがないです。

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