★★★
引き続きポートランド旅行中の機内鑑賞した映画です。
矢口監督らしいコミカルな演出。その上で描いているテーマは、子供から大人への成長の過程。特に主人公と都会から来た元の同級生たちと再開シーンとかが良かったなぁと。
あと、日本の田舎の祭に根付く子宝信仰を面白おかしく描いています。
しかしこれって本質的なこと。
子供がいるから様々なものが引き継がれるわけで、いないと途絶えてしまいます。
それは林業も一緒。木は1本育てるのに数十年かかります。今の山々は先祖が未来の子孫のために作ってきたものであって、それに感謝をしながら切る。
そして自分たちも未来の子孫のために木を植え、枝を刈る。
受け継ぐということを考えさせられる一作でした。
矢口監督のコミカル演出が好きかどうかはありますが、真面目なお話を軽く見せる演出をしたということは大事です。
