★★★☆
現代版の『まんが道』ともいえる、漫画の裏側を舞台にした漫画。さらに設定はジャンプ編集部。原作は、デスノートの大場つぐみ&小畑健コンビ。漫画を読まない僕は、原作未読のままの映画鑑賞でした。
また主人公らが描く漫画『世の中、金と知恵』に出てくるキャラ&ワードと作中のストーリーとの二重構造。
これらを上手く映像化したのは監督の手腕だったと思います。
そして全編の音楽をサカナクションが担当しています。かなりBGMを多用しリズム感が出ているのも特徴的な作品でした。エンディングの『新宝島』もめちゃいい楽曲ですし。『モテキ』もですが音楽の使い方はさすがです。
調べたら同じ誕生日でした。ということで追っていこうと思います。
漫画家という職業
毎週やってくる締切や容赦ない連載打ち切り…
作品を作るということは、自分の体を削ってやっていることだということを再認識させられます。
あと序盤で、これからの漫画業界についてさらりと分析されています。1995年の653万部発行のジャンプは、その後それを塗り替えていません。主人公はそれを少子化でこれ以降塗り替えることはないと業界を冷静に分析しています。
その中で漫画家を目指すことはバクチであるとも描かれいます。
会社員という道ではなく、自分の力を信じて「道を決める」。
それはバクチ。
人と違うことは、個性なんかではなくバクチ。
それが今の日本の現状なんだなぁなんて考えさせられた作品でした。