我が家でブームの「ローマ人」。ということで名古屋市博物館で開催されていた『ポンペイの壁画展』の最終日に行ってきました。
最終日ということでさすがに多くの人がこられれていました。
展示は、約2000年も前にも関わらず鮮やかな色が残っている壁画が所せましと並べられていました。ポンペイのヴェスヴィオ火山噴火がおこったのは紀元79年。
誰の時代だったか調べてみると皇帝は、ティトゥスでした。ティトゥスって誰だっけ?というのが正直なところでしたが、ヴェスパシアヌスの後の2年だけの在任だったんですね。
さて鮮やかな壁画で興味深かったのが、ローマの神々を描いた部分。
タッチとしては中世の宗教画のようなのですが、ここに描かれているのはローマの神々(ギリシャ神話の神)。
つまりキリストがいない世界なのです。
塩野七生女史が度々書いていますが、ローマがローマたるゆえんの一つが多神教だったということ。
一神教で他を認めないキリスト教の世界に対して、寛容をしめしている多神教の証拠そのものをみることができました。
こうしたことを感じられるのも「ローマ人の物語」を読んでいたからのこと。読書って大事ですね。