★★★
「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督作品ということで行ってきました。
過疎に悩む町に移住してきた受刑者たちの群像劇。群像劇という監督の十八番ということで、どことなく高度な次元で交差する人間関係。その数なんと6人。
それに錦戸亮演じる市役所職員と木村文乃演じるヒロインの8人を見事に描いていきます。
この人数を的確に描けるのはさすが吉田大八監督といったところでしょう。
「羊の木」というのは昔、「綿は羊の木からなる」ということが信じられていたということから、信じることの純粋さを表しています。
受刑者というレッテルがあるうえで、人を信じることができるのか…。
吉田大八監督作品らしく、やはり変な映画。あとエロい介護士を演じる優香が良い味を出していました。
あと僕の大好きな、市川実日子さんも出ています。こちらもやっぱり変わった役。ストーリー上、なくてもいい役なのですが、スクリーンに映るだけでぐっと引き込む力があります。
どうも目力の強い女優が好きなようです。