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(読書)起業家のように企業で働く/小杉俊哉

最近、新規事業について考えることが多くこの本を手に取りました。

本書は5つのチャプターにわかれています。

  • 志をもつ
  • 起業家のように仕事をするうえでやるべきこと
  • 大きな仕事は企業でこそできる
  • 転機をつくる
  • 企業内でかっていくためのスキル

本書では、直接書かれてはいませんが、「起業家のマインドを持って働く」ということはどんなビジネスマンにとっても必要なことということが伝わってきます。

それは最前線の営業や製造部門だけでなく、管理部門においてもいえます。

 

企業内でビジネスを興すことにメリットは?

企業内でビジネスを興すことの最大のメリットは、ヒト・モノ・カネ・ブランドが使えるということ。ヒト・モノ・カネはよくいわれていますが、これにブランドという要素が付け加えられているのがミソです。

確かに誰かにあってもらうにしてもフリーの人間が会いに行くよりも、会社の名刺をもっているだけで会ってくれることって多分にあります。

さらに従前から言われている、ヒト・モノ・カネについてもこれを軽減できるだけでも初期のビジネス立ち上げにおいて、非常に仕事量を軽減させてくれます。

管理部門の本体へのアウトソーシングってよく考えるとかなりのメリットになりますもんね。

また個のレベルでいうと、リスクが少ないということでしょうか。新規ビジネスが失敗したとしても、日本の雇用制度においては簡単に社員をクビにすることはできません。チャレンジしやすい状況があります。

(個人的には、失敗こそ人を強くするので、そうした人間こそ残った方が良いと思いますし)

デメリットは?

本書内ではデメリットについては全く書かれていませんが、デメリットについて考えてみます。

何といっても、リターンが少なすぎることでしょう。

いくら利益を上げてもある程度の給料以上の収入を得ることは難しいです。個人事業主では可能な経費の使用も厳しくチェックされます。また事業売却や上場による利益もほぼ期待できません。

リスクとリターンはトレードオフと考えると、企業内での起業というものはリスクも少ないかわりにリターンも少ないともいえます。

起業をするにあたって大事なこと

最後に本書内から読み取った起業をするにあたって大事なことを記しておきます。

多くの成功者は、最初「自己承認と自己確立」を志に突き進みます。ただ最後には「他者承認と感謝」に変わっていくといきます。

つまりビジネスの立ち上げ段階では、自分のやりたいことを明確にし、突き進むパッションが必要です。しかし自分で何とかなる範囲というのは限られています。

また年齢的にも40代になるとかつての勝ちパターンが使えくなってきます。これは肉体的な問題、自分のプライベートな問題(家庭とか)、感度の問題などの原因があると思います。

ここで多くの人は、他者との関わりあって事をなすことに気づくようになります。

 

カーネギーの言葉を借りれば、

人間は優れた仕事をするためには、自分ひとりでやるより、他人の助けを借りる方が良いものだと悟ったとき、偉大なる成果となる

ということです。

本当に多くの人にこの言葉をわかってもらいたいです。

 

それにしても、新しいビジネスプランを考えることって面白い。

 世の中には色んなものが不足しているような気がしてなりません。

 

起業家のように企業で働く

起業家のように企業で働く