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(読書)ナタリーってこうなってたのか/大山卓也 ~フラットさとは~

音楽を中心としたカルチャーニュースサイト「ナタリー」。その創業者がつづる「ナタリーとは」いう本。

 

よくある創業時の苦労話なども面白いのですが、一番の読み応えは「ナタリー」のニュースに対するスタンスについて。

あくまでファン目線伝達者の色を消して伝える(批評しない)ということ。全部やるという方針。

アーティストへの敬意からあくまでファンとして欲しい情報を提供する。なのでゴシップはやらない。

ニュースサイトとして、某雑誌のような熱いものではなく、事実を伝えるというスタンス。

メディアとして意義があるのは、様々な情報をいち早く取り上げること。これはWEB時代にヒットした。この先にあるのは自分の好き嫌いを超えてメディアの存在があるとするのであれば、全部やるというのは一つの必然であるという結論ということでした。

 

おそらく大山さんは、このあくまでもフラットなスタンスが特徴的な人なのだと思う。もちろんアーティストへの敬愛という内なるものは非常に持っている。だけどメディアとしてとらえた場合は、自分が判断する良し悪しなんかよりも、届く人が感じるものを大事にしているのでしょう。

 

最終章はナタリーの創業に携わった津田大介氏とコミックナタリーの編集長の唐木元氏の対談が載っています。

これが面白い。そこには第三者からみた人間・大山卓也の魅力が描かれています。それは謎の天才であり、強運の持ち主でもある面やフラットさについて語られています。

 

印象的なフレーズとして「情の人だけど、情に流されない」

 

そう、それがピッタリくると思う。そんな人、ちょっと魅力的。女なら惚れてます。

 

 

ナタリーってこうなってたのか (YOUR BOOKS 02)

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