★★★☆
映画WEEK、4本目。セレクトしたのはこれまた噂に聞いていた「若おかみは小学生!」。
児童向けアニメと舐めてかかると泣かされます。
両親を交通事故でなくした主人公「おっこ」。祖母がやる旅館を手伝うようになります。子どもには見える幽霊たちと旅館の若女将業に精を出します。
健気に頑張る「おっこ」。しかし時折見せる両親の影のシーンには涙してしまいます。
そしてこの映画は「おっこ」の成長を描く映画です。旅館ということで、お客さんを通じて「おっこ」の成長を描きます。
「おっこ」の成長とは、実は両親の死を受け入れることであると思います。「おっこ」にだけ見えていた幽霊が徐々に見えなくなっていく過程には、実は「おっこ」が両親の死を受け入れることの伏線だったのでしょう。
大人になるとは、自分のコンプレックス(もっと深い闇も)を受け入れるということだと30代になっていから思うようになりました。
「おっこ」が務める春の屋には、『花の湯温泉のお湯は神様から貰ったお湯。だから、誰も拒まない』という言葉があります。
誰も拒まない。
なんと寛容な心なのでしょう。それは他人に対してもですし、自分に対してもです。そんな心を持つ大人でありたい。
大人の僕も泣かせていただいた1本でした。