★★★☆
世の中、コロナによる自粛モードの中、映画『ジュディ 虹の彼方に』を鑑賞してきました。
17歳「オズの魔法使い」で一躍スターになった、伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの伝記映画になります。
伝記映画といっても、彼女自身、47歳でなくなっており、この映画はその晩年にスポットを当てています。
酒、薬物依存、借金…、という状態の彼女の晩年と、陽の目の若かりし頃の映像を交えて描いています。
主演のレネーゼルヴィガーは、評判どうりの圧巻の演技・歌唱。そしてラストのこの1曲でほろりと泣かせてくれます。
今回、劇場に観に行ったのですが、コロナ自粛ムードが漂い、観客はわずか4人。映画・音楽・スポーツなどなど、エンターテインメント業界全体が為すすべなしというご時世。
そんな時に、そんなエンタメの舞台で育ち、舞台で散っていった彼女の作品を観るというのは、人生とはなんとも儚くも美しいものなのだと感じました。
映画の最後に「オズの魔法使い」のフレーズが紹介されていました。
どれだけ人を愛したのかではなく、大事なのはどれだけ人に愛されたかだ。
ジュディは、この言葉の通りの人だったのだと思います。死んでもなお歌い継がれる曲で、多くの人の心に生きている。それはそれは幸せなことです。