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(映画)AKIRA IMAX版@109シネマズ名古屋~コロナ禍化で観る伝説的作品体験

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★★★

コロナ騒動真っただ中、会社もここぞとばかりに代休消化推奨中となります。

ということで平日の初回という状況で、映画館に行ってきました。ほとんど新作がないという状況で、選んだ作品は「AKIRA」のIMAX版になります。豪華なIMAXの300席はある劇場にお客さん、20人ぐらいでしょうか。

 

AKIRA」といえば、少し前この画像で話題になっていましたね。

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恐ろしいタイミングでの鑑賞体験となります。

 

作品のあらすじは、

1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。ある夜、職合訓練校に通う不良少年の金田と仲間の鉄雄らは、閉鎖された高速道路でバイクを走らせていたが、そこで26号と呼ばれる奇妙な男と遭遇する。その男は、軍と対立するゲリラによって、「アキラ」という軍事機密と間違えてラボから連れ出され、軍に追われていた。そこへ現れた軍によって、26号と接触して負傷した鉄雄が連れ去られてしまい……。

というもの。

AKIRA」が伝説的作品だったのは知っていましたが、特に手に取ることもなく今回初めて鑑賞となります。

作品としては、ディテールの部分では80年代感が否めません。しかしSF物語のスケール感は、今でも通用するコンセプトでした。「AKIRA」とは何者だったかということとかの設定は圧巻です。

2020年に「AKIRA」を観るということ

今回の映画鑑賞において何より一番のポイントは、オリンピックが”東京”で開催されるはずだった2020年、そしてこのコロナ禍の2020年に鑑賞することができたということが最大の体験価値だったと思います。

映画中でのオリンピックは、第三次世界大戦からの復興の象徴として開催されます。一方、現実のオリンピックもまた、東日本大震災からの復興の象徴という意味を大義名分的にはうたっています(多くの人はそんな認識、頭の片隅だったと思いますが…)。

また映画中に描かれるブレードランナー的世界の終末感は、ちょうど現在進行形のコロナ禍の終末感にも近いものがありますし、格差社会・分断社会というものも現在社会で頻繁に取りざたされるテーマ(映画もそのテーマが多いです)です。

 

まさかこんな形で映画館で伝説的映画をみることができる体験は、お金を払う価値があったなぁとしみじみ思います。