Life is a showtime

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(読書)芸処名古屋

 地域の歴史を知ることは大事。そんなことを以前「デザイン あ」でとあるデザイナーさんが言っていました。

さて、本書は僕の住む名古屋の文化的な面をひも解く1冊でした。といっても単元ごとにまとめられているので、1時間もあれば読み切ってしまいます。これで1600円も取る?という内容でしたが……。

 

つまるこころ名古屋は非常に豊かな土地だったということが言えます。それは木曽三川によって運ばれた豊饒な土地があったためです。本書によると三種の神器の「草薙の剣」が熱田神宮にあるのは、尾張は豊かだったためヤマトが敵に回すことができなかったためではないかと書かれていました。

また京にも近く、そして江戸時代には江戸と京の間にもあったこと、宮の渡しがあったため必ず足止めをする宿場になったことなど町が発展する要素がありました。

家康は名古屋に町をつくり、名古屋城と熱田の町を堀川で結びました。

そして徳川宗春に開放的な政治によって芸が花開いたということになります。

(それも現在では、オリジナリティの少ない町となり、残念な状態だと思いますが……)

 

よく名古屋は閉鎖的、大いなる田舎といわれますが、この根本的な理由は尾張地方がそれなりに豊かだからだと思います。愛知県は農作物出荷においても実は日本有数の県です。自動車をはじめ工業も発達しています。そして人口も750万人とかなり多い。

つまり愛知県(あるいは東海地区)のマーケットで成り立っているのですよね。それがコンサバティブ的な人の考えにつながる。

 

よそ者である僕から見ると、このあたりが問題だと思うのですが……。

 

芸処名古屋

芸処名古屋

  • 作者:名古屋市
  • 発売日: 2020/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)