★★☆
全くノーマークだったのですが、誘われて観に行ってきました。
サンフランシスコのベイエリアに住む黒人の若者の話。彼のルーツの「家」にまつわるお話し。というかほとんど全編が「家」にまつわるお話し。
特筆すべきは、オープニングのカッコよさ。YouTubeでも公開されています。
The Last Black Man In San Francisco (2019) - This Is Our Home - Opening Scene [HD] | Spotlight
もうカッコよすぎです。これから何が語られるのか、そんな期待を抱かせてくれます。
ただあらすじにもあるように、基本的には「家」にまつわるお話し。若い黒人の内面を描く描写が多いので、これはヨーロッパ映画なのではというような繊細さです。批評家受けも良いのも分かります。
ただ一般的には受けずらいのだろうなぁとも。古い映画でいうと「ロストイントランスレーション」とかみたいな印象です。オシャレで、カッコよくて、印象的なシーンも多くあるのだけど、何か物足りない、そんな映画。
それでもこの話を2時間観続けられるのは、時折挟み込まれる印象的なカッコいいシーン、そして音楽。音楽は本当に素晴らしい。
特に、印象的なのは「San Francisco/Scott McKenzie」。みんな知っているこの曲が流れてくると、気分があがります。
変わりゆく町、それでもこの町のことが嫌いにならないで。
町を歌った歌があるというのは良いですね。
San Francisco - Scott McKenzie