★★★
前作「STAND BY MEドラえもん」は、「結婚前夜」「雪山のロマンス」や「おばあちゃん」など長いドラえもんの作品のベスト版のような構成で、親の涙腺を刺激しまくった反則作品でした。
こんな作品反則で2回目はありえません。
なのに「2」です。
今作もキーポイントは「おばあちゃん」と結婚式になります。
そう主な舞台は、結婚式になります。
涙なしでは見れません。子どもよりも親の涙腺を刺激しまくりの映画になります。
おばあちゃん、両親、自分たちとつながってきた人類の系譜的な要素、それは見ている親子にも投影され、それが涙の刺激ポイントになります。
そして本作の一番のポイントは、なんといっても、のび太の結婚式のスピーチでしょう。
自分というものがどういうものかをわかり、両家の親への感謝の気持ちをつたえ、それらを踏まえて自分たちの未来への声明というスピーチは、素晴らしいものでした(全くのび太らしくない…)。
めちゃくちゃ参考になるスピーチです。どこぞの政治家よりも心に突き刺さります。
未来の自分がいるのは、今の自分がいるからであり、今の自分がいるのは過去の自分がいたから。
自分を、大切に。
息子に伝わればいいなぁと思います。
良いとこどりと批判も多い本作。ただちょっとしたタイムトラベルのシナリオ構成もあり、まぁ10年に1回ぐらいだったらいいのではと思っています。
こうした時期にたまに映画で涙を流すと気分もさっぱりします。