2013年に東京であった『デザインあ』展以来の『デザインあ』展の巡回展です。まさかのコロナ禍で事前予約購入制になっています。
今回は豊田市美術館での開催です。
「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」という3部構成で40作品が並んでいます。
面白かったものをいくつか。
・全国名字かずくらべ
8万の名字が、人口に比例した大きさであらわされている展示。面白いのは、鈴木・佐藤という名前は、「鈴」「佐」から始まる名前で断トツの割合。一方「中」は「中村」「中野」「中島」「中川」「中山」などいろんな名前の1文字目で使われているのがわかります。
・もんどころ
デザインあ で一番好きなシリーズがこの「もんどころ」です。梅/瓢/三つ巴/雁金の紋をコンパスを使って書くことができます。コンパスをその長さと指定された中心から円を描くという形で簡略化されたキットのデザインも秀逸でした。今回の展示作品で一番のお気に入りの展示でした。
・デッサンあ
オブジェをさまざまな角度からデッサンする企画。時間を気にしつつついつい力が入ってしまいます。こんなにしっかり絵を描いたことって、何十年ぶりだろう。そんな意味でも非日常の体験でした。
・歯車になる
用意された歯車のオブジェを「うきわ」のように持って、実際に歯車とかみ合わす。自分が回る。そして回すことによって、音が出たり、光が出たり。体で感じるという点で、秀逸な展示。
・2013年「デザインあ展」より
2013年の展示の中で一番のお気に入りだった、名作文学の組み合わせ積み木が展示されていました。この発想面白いですよね。
今回も面白い展示会でした。平日に来ましたが、まずまずの入場者数でした。土日は結構満員のようです。美術館に行くなら平日ですね。
ただ子どもとともにもう一度行きたいです。