ドラッカーの読書会をやってきた著者による、ドラッガーの実例集。
実例部分とドラッガーの理論の部分を結び付けれらており、さらにわかりやすい!
いくつか目に留まったところを挙げておきます。
■実践のポイント
- 小さく行動を開始する
- 非顧客に「なぜ顧客でないのか?」を尋ねる
- 自社の存在は顧客にとって手段であり、目的でないと自覚する
- 知識は行動して初めて成果となる
- すでにある経営資源の組み合わせでイノベーションを起こす
■ヒットの芽
- 売上が小さい。ヒット商品も最初は売上が小さいことがある
- 売れている理由が不可解。「まぐれ」で片づけられがち。
- ほかの仕事で忙しく、気づかない場合がある
■組織とは、強みを成果に結びつけつつ、弱みを中和し無害化する道具である。
→人は強みと弱みがある。だからタイプの違う人が組むことによって効果を最大化することができる。
■集中すべき事業を定める前に、非効率的な事業を廃棄せよ。
本書のまとめで述べられていますが、マネジメントには「事業のマネジメント」「仕事のマネジメント」「人のマネジメント」「セルフマネジメント」の4つの段階があるとしています。それぞれにぶら下がるものも含めてまとめると、
●仕事のマネジメント‥‥行動指標の導入・時間管理・プロセス管理
●人のマネジメント‥‥‥トップマネジメント・組織=人が自己実現を目指す場と定義
●セルフマネジメント‥‥時間管理・貢献を重視する・自らの強みを知り、生かす・最も重要なことに集中する・成果の上がる意思決定をする
会社の方針に関わることから、仕事の仕方、自分プロデュースと4つの段階があるということですね。世の中のテクニック的なものは、この4つのどこかに集約されているのでしょう。
こうやってまとめられるとわかりやすいですね。