Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

(読書)「よそもの」が日本を変える/鎌田由美子

コロナ禍に書かれたということで貴重な本になります。コロナはデジタル化や人々の考え方を10年進めたといわれます。

ちなみに本書では、コロナ禍で進んだこととして「デジタル化」のほかに「多様性」と「環境位意識」を挙げています。

これは実感としても僕のようなイチ会社員でも感じるもので、良い面とともに古きに縛られる日本社会の膿をあぶり出してくれています。それでも変われないのが日本なのですが。

 

さて本書は、そんな日本が変わるのであれば「よそもの」の力というものに起因するということを説いています。

著者はJR東日本に入社。その後「エキュート」の立ち上げから始まり、越後湯沢や青森駅の開発に携わりました。こうした地方での活動が本人の考え方を熟成をしていき、JR東日本を退社、カルビーに入社し、さらに独立&留学という人生を歩むことになったのだと思います。

本人の経験談による記述が多いので、具体例としてはわかりやすい本になります。よそものが持ち込む発想が、新風を吹き込むというものです。青森にあるA-FACTORYのシードル開発の話などは面白かったです。

 

その昔、新入社員の時に言われたことがあります。会社を変えるのは「よそもの」「ばかもの」「わかもの」だと言われたことがあります。当時はその全てに当てはまっていました。さてそこから20年。「よそもの」でもなくなり「わかもの」でもなりました。残っているのは「ばかもの」ぐらい。

自分から他の分野の飛び込んで「よそもの」になる気概が必要なのでしょうね。