★★★☆
今泉力哉監督作ということで鑑賞してきました。
高校生の陽は、幼い頃に母の佐千代が家を出て、父の直とふたり暮らしをしていた。しかし、父が再婚し、義母となった美子とその連れ子の4歳のひなたとの4人家族の新たな暮らしが始まった。そんな新しい暮らしへの戸惑いを、同じ美術部に所属する陸に打ち明ける。実の母・佐千代への思いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。
両親の離婚によって早く大人にならなくてはいけなかった陽。父親が仕事で不在の陸。彼女たちを取り巻く友人たち。
この映画に出てくる人はみな、良い人でした。影があるけれども、基本的には良い人。自分の過去と向き合うことができ、それを克服する物語。
あまりにもピュアすぎて観ているこちらが恥ずかしくなってきます。僕もこんな青春時代を過ごしたかった。
過去と向き合う青春時代。コンプレックスと向き合い克服することが大人への階段という僕の持論があるのですが、本作はそれを踏襲したものでした。
あと、主人公の志田彩良さんの眼差しは本当に透き通っていて、こんな女の子に美術室で告白されたらもう、それはそれは舞い上がります。