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(読書)お酒の経済学/都留 康

最近、日本酒にかかわることがあり手に取ってみました。

お酒を日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎の4つのカテゴリーでの検証。戦後、お酒と言えば日本酒でした。それがビールに主役を奪われる。

世界的評価が上がっているウイスキー、3回のブームのあと寡占化が進み伸び悩む焼酎。

四者四様です。

 

著者の提言としては、新規参入緩和とグローバル化を挙げています。新規参入参加に関しては、主に日本酒蔵についていっています。ビールにおいては、参入障壁が下がりクラフトビールブームが起こりました。地ビールブームが終わり、昨今のクラフトビールブームは質もついてきており、大手メーカーも出資するほどになりました。

一方日本酒蔵は実質新規免許は下りません。現在の純米ブームは、蔵を継いだ若手蔵元によるものです。イノベーションは蔵ごとにおこり、高級化と伝統回帰という形で他の蔵との差別化を図っているというのが現在の立ち位置です。

グローバル化は近年、お酒においても進んでいます。日本のマーケットが縮小に向かう中で世界に目を向けざる負えないというのが現実でしょうか。日本酒においては、今はワインの評価の流れで評価をもらうという流れです。

著者はその流れ自体は現在の施策としては正しいが、いずれは白ワインの亜種ではなく、あくまで日本酒として評価されるようになってほしいとしています。

事実、科学的には魚料理とのペアリングとしては白ワインよりも「魚臭さ」が起こりにくい日本酒は、拡大する余地があるのではないかとしています。

 

やっぱり世界ですよね。