最近のSFヒット作というと『三体』ですよね。全5巻という超大作でしたが、コロナ禍ということもあり、はまって読んでしました。
そんなSF界で、面白い!という噂だった『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読了しました。アンディ・ウィアーという映画『オデッセイ』の原作を書いた人の最新作になります。
宇宙船に一人。なぜ一人なのか?この宇宙船の目的は?そこから上下2巻の物語が始まります。
帯にもありますが、現代科学技術の基本を元にここまで描けることが凄い。学校でならった程度の科学知識でスラスラ理解できます。
ネタバレがない方が、楽しめると思いますので、これから読む方は下記は読まないでください!
<以下、ネタバレ含む>
地球の滅亡が迫る中、宇宙に送り出されたのが主人公。地球滅亡の原因が、アストロファージという太陽のエネルギーを食べる細胞であることが書かれている。このアストロファージに侵されていない星にその理由を探る旅に送り込まれてた。
驚くべきはこのアストロファージが増殖しない理由についてが、現代生命科学の延長戦線上で落とし込んでいること。
そして何よりも本書の面白さは、なんといっても地球外知的生命体とのファーストコンタクトについてでしょう。未知の知的生命体との交流の過程、どのように交流をするのか。ここの描かれ方が、そうかそうやって交流を始めるのかとこれも現代学問(こちらは言語学でしょうか)をもとに書かれています。
やっぱり科学は面白い。