★★☆
仕事が忙しいのですが、合間を縫って『リコリス・ピザ』を観てきました。
一言でいうなら、古き良きハリウッド作を知っている人が楽しむ映画というところでしょう。
子役であり芸能界に出入りをする中学生が、カメラアシスタントの女性スタッフを口説くというという設定から始まる本映画。そこから2人の10年ほどを追います。
時代ごとにいくつかのストーリーを積み重ねる本作。そこにちりばめられる古き良きハリウッドのオマージュ。ショーペンが出てたのはビックリでした。
ただ個人的には、1本の映画として見たときにこのストーリーの積み重ねが多すぎたのではないでしょうか。元ネタを知っている、その時代(1970年代)を知っているひとたちからすると楽しいでしょうが、僕自身は生まれる前の話ですし……。
ひとつ良いと思ったのは、音楽。リコリス・ピザとはアナログレコードのスラングでもあります。全編、70年代の乾いた雰囲気が音楽から伝わってきました。
あとポスタービジュアルも素敵です。