★★★★
ネットでの噂をみて観てきました。実に、面白い!
前半はタイムループものとして、そして後半はお仕事映画として。
タイムループものとして同じ描写を繰り返す必要がある。そこをテンポとちょっとしたアレンジ(服装、登場人物など)で飽きさせない。同じループをするにしても、「繰り返すのであれば、もっと良いものにできるはず」という前向きな姿勢が素晴らしいです。
そして後半、ここからが本作の見せ場です。どうタイムループを抜け出すかからはじまり、それは仕事とは、同僚とは、人生とは、なんてことを考えさせられます。
一生を終えたとき、どう感じると繰り返す必要がないのか、大袈裟にいうとそんな宗教的な悟りにまで感じることができる脚本になっています。
82分しかない作品なのですが、めちゃくちゃに密度の濃い映画となっています。
本作は、タイムループはあくまで手段として使った、新しいお仕事映画です。
配給のパルコっぽいエッジの効いた一作でした。
今週もつまらない一週間だった。繰り返しのような日々。そんな一日を見直す一作です。