数年前に話題になった本を図書館で見つけたので読んでみました。
NIKE創業者の物語。
1962年、二十代だった著者が世界旅行の途中に訪れた日本。そこで当時のオニツカタイガーにほれ込み、これをアメリカで売らしてくれと直談判。そして販売権を獲得。
アメリカの販売代理店を立ち上げた著者が、オニツカを売りまくる。そして来るオニツカとの決別からのNIKE創業。オニツカや政府との訴訟、株式上場と創業者のリアルな物語がビジネス的にも物語的にも繰り広げられます。
個人的に特筆すべきは、まずもってオニツカタイガーの販売権を獲得するためのくだりでしょう。
24歳だった著者が思いつき、日本に行き、アポをとり、販売権を獲得する契約をまとめる。これがアメリカ的考え方なのか、それとも若さなのか。
プロローグにこう書かれています。
1962年のあの日の朝、私は自分にこう言い聞かせた。馬鹿げたアイディアだと言いたい連中には、そう言わせておけ……走り続けろ。立ち止まるな。目標に達するまで、止まることなど考えるな。”そこ”がどこにあるのかも考えるな。何が起ころうと立ち止まるな。
世を変えるのは、情熱をもつワカモノ、ヨソモノ、バカモノであると言われています。
ワカモノでもヨソモノなくなりつつある自分は、強いて言うとバカモノであり続けたいと思った本です。